【2025年】TikTok広告の種類と費用相場は?利用するメリットや成功事例も合わせて解説

「TikTokの広告を活用したいけど、どんな種類があるの?」
「費用相場はどのくらい?」
「どのような広告を出稿すると販売につなげられるかな?」

こんなお悩みにお答えします。

TikTokは世界で人気があり、日本国内だけでも月間2,800万人以上のアクティブユーザーがいます。近年ではプロモーションの手段として利用する企業も増えました。

アカウントを作成後に投稿を続けてフォロワーを増やす方法もありますが、最短で結果を出したいなら広告運用するのがおすすめ。TikTokのターゲティング機能が優れているため、狙ったユーザー層に広告を表示させられるからです。

しかし、広告の形態や費用がわからないと、どのくらい予算をかけていいかわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、TikTokの広告について、以下の5つの項目から解説します。

  • 広告の種類と費用
  • 広告を出すメリット
  • 成功事例の紹介
  • アカウントの作成方法
  • 広告出稿時の注意点

プロモーション活動としてTikTok広告の出稿を検討している企業は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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TikTok広告3つの種類と費用相場

TikTokで配信できる広告は、以下の3種類です。

TikTokの広告3種類

1. インフィード広告|投稿の間に表示

2. 起動画面広告|アプリ起動時に表示

3. #チャレンジ広告|ユーザー参加型の企画

予算や目的、ターゲットを踏まえて広告を選ぶと効果を最大化できます。費用相場とあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

1. インフィード広告|投稿の間に表示

インフィード広告は、投稿(フィード)と投稿の間に表示させる広告です。ユーザーがおすすめ投稿を閲覧したときや、通常投稿を見ているときに広告を差し込めるので、自然な形で宣伝できます。

インフィード広告には「予約型」「運用型」の2タイプがあるため、それぞれ解説します。

1.1 予約型広告

3種類のシチュエーションで表示できるのが、予約型広告の特徴です。インフィード広告における、1日あたりの費用相場は以下のとおりです。

  • Top View:625万円
  • Brand Plemium:42万円
  • OneDayMax:300万円

「Top View」はアプリ起動時の15秒間に表示される広告で、最初にユーザーの目に入ります。

新規商品の販売やイベントの告知など、短期間でのプロモーションに効果的です。1日1社に限定されるため、費用は高くなります。

「Brand Plemium」は広告と関連性の高いユーザーに対し、最大60秒間の動画表示が可能です。

通常投稿と見分けがつかないため、ユーザーから見たとき広告感を感じさせません。ほかの予約型投稿と比べ、比較的低予算から始められる点が魅力です。

「OneDayMax」はユーザーが1日のなかで4番目に見る投稿に対して、動画を表示させられる広告です。TikTokを起動してから比較的早くユーザーの目に留まるため「Top View」の次に広い層への拡散が期待できます。

予約型広告は、出稿後の内容変更ができません。デザインに問題があった場合でもそのまま表示されるので、出稿前はていねいにチェックしましょう。

1.2 運用型広告

運用型広告は「広告の掲載期間」や「ターゲット」を細かく設定できるインフィード広告です。予約型広告と比べて低価格から始められるので、予算をかけられない企業や個人の方におすすめです。

広告費用はオークションで決定するため、相場は変動します。おおよその費用相場は、以下のとおりです。

  • クリック型(CPC):広告1クリックあたり30〜100円
  • インプレッション型(CPM):1,000回表示されるごとに100〜1,000円
  • 再生型(CPV):再生が一定時間を超え1,000回表示されるごとに5,000〜60,000円

ターゲットの設定は自ら指定する必要があり、予約型投稿に比べると広い層への表示はできません。ただし、ターゲットの設定がうまくいくと、狙っている視聴者に広告を表示させられます。

低予算でプロモーションの効果を最大限に発揮したいと考える企業は、運用型広告を検討してみてください。

2. 起動画面広告|アプリ起動時に表示

起動型画面広告は、アプリ起動時に表示する広告です。広告枠は1日1社限定なので、多くのユーザーへ宣伝が可能です。

アプリ起動時に表示される点でインフィード広告の「TopView」と似ていますが、以下の特徴があります。

  • 起動画面広告:無音で3〜5秒の静止画や動画を表示
  • Top View:最大60秒の音声付き動画が表示される

最初の3〜5秒ほど動画広告が流れるだけなので、広告感を出さずに宣伝できます。費用相場は以下のとおりです。

 

費用1,000回再生あたり770円
想定費用500万円

商品やブランドの認知獲得に活かしたいなら、起動画面広告の利用を検討してみてください。

3. #チャレンジ広告|ユーザー参加型の企画

「#チャレンジ広告」はユーザー参加型の企画です。ハッシュタグ「#〇〇」を設定したあと、ハッシュタグにちなんだ動画の投稿を促すように拡散されます。

一般ユーザーによって制作された動画とあわせて広く拡散されるため、ブランドのイメージアップにつながります。また、ユーザーの購買意欲を高められるため、売り上げアップにつながるでしょう。

「#チャレンジ広告」の掲載期間は2ヶ月間で、費用は以下のとおりです。

  • スタンダードチャレンジ:1,500万円
  • ハッシュタグチャレンジプラス:1,700万円
  • バトルハッシュタグチャレンジ:2,000万円
  • ベーシックハッシュタグチャレンジ:1,000万円

インフィード広告や起動型広告と比べると高額になるため、予算をかけられる企業におすすめです。

TikTok広告を利用する4つのメリット

TikTok広告を利用するメリットで、主なものは以下の4つになります。

TikTok広告のメリット4選

1. 10〜20代のユーザーを中心に情報を届けられる

2. 特定ジャンルの平均エンゲージメント率が高い

3. 狙った視聴者層に広告を表示させられる

4. フォロワー0人でも拡散される可能性がある

1. 10〜20代のユーザーを中心に情報を届けられる

TikTokで広告を運用する最大のメリットは、10〜20代のユーザーを中心に情報を届けられることです。

総務省「令和5の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、TikTokアプリを利用しているユーザーの大半は、10代と20代でした。

とくに、10代の利用率は70%と驚異的です。10〜20代の若い世代向けのサービスを展開する企業にとって、TikTokはおすすめのSNSになります。

2. 特定ジャンルの平均エンゲージメント率が高い

TikTokは特定ジャンルのエンゲージメント率が、他SNSと比較して高い傾向にあります。

2024年9月時点における海外のメディア「Hootsuite」の統計によると、SNS全体の平均エンゲージメント率のうち、TikTokはInstagramに次ぐ2位となっています。

SNS平均エンゲージメント率
Instagram5.0%
TikTok3.5%
Facebook3.0%
Linkedin2.4%
X2.3%

とくにエンタメと非営利団体系のエンゲージメント率は高く、個人思考かつエンタメ要素が強い要素が好まれるようです。

これは、若年層が多いTikTokの特徴といえます。

3. 狙った視聴者層に広告を表示させられる

TikTokはターゲティング精度が高く、設定した視聴者層を狙って広告を表示させられます。指定できる項目は、以下のとおりです。

  • 年齢や性別
  • 居住地
  • 興味のあるジャンル
  • 言語

自社で収集した顧客データをTikTokのビジネスアカウントと連携すると、より精度の高いターゲティングが可能です。顧客データを参照したAIが、自動で似た特性をもつユーザーに広告を表示するため、サービスに関心の高い層を絞り込めます。

TikTokのターゲティング機能を使って、顧客の獲得に役立ててみてください。

4. フォロワー0人でも拡散される可能性がある

アカウントを始めたばかりの段階でも、動画の拡散を狙いやすいのがTikTokの特徴です。

視聴時間が長かったり「いいね」や「コメント」がついたりするとAIが自動でおすすめ動画に掲載するので、大きな拡散が狙えます。

クオリティの高い動画を広告に組み込むと、ユーザーから見た印象がよくなり、企業のイメージアップにもつながります。

これからSNSで新規顧客を獲得していくなら、拡散を狙いやすいTikTokを始めるのがおすすめです。

TikTok広告の成功事例を3つの種類にわけて紹介

TikTok広告の成功事例を、広告の種類別に紹介します。広告を出稿する際の参考にしてください。

TikTok広告の成功事例3選

1. 漏れないタンブラー「BrüMate Era」|インフィード広告

2. 資生堂|起動画面広告

3. #みんなでドンキのPOPつくってみた|#チャレンジ広告

1. 漏れないタンブラー「BrüMate Era」|インフィード広告

タンブラー「BrüMate Era」の事例を紹介します。

広報を任せられた株式会社オークローンマーケティングは、逆さまにしても漏れないストロータンブラーの認知拡大を目指してインフィード広告を展開しました。

クリエイターならではの視点を活かし、広告色を抑えた自然な動画により、検索流入数が160%もアップしました。当初想定していた20-30代女性だけでなく、40代以上からも反響があったといいます。

さらに、テレビ局や出版社からの問い合わせも増えるなど、幅広い層への認知拡大に成功した好例といえるでしょう。

2. 花王|起動画面広告

起動画面広告の例として「花王」の戦略を見てみましょう。花王は起動画面広告(TopView)を重視し、メディアプラン全体の軸として活用しました。

とくに新商品「melt」では、炭酸の弾ける音にこだわって制作。TikTokは音が重要なSNSといわれているため、これはかなりの好感がありました。

音にこだわったブランディングにより没入感ある宣伝が行えたため、高いKPIを達成したそうです。

3. #みんなでドンキのPOPつくってみた|#チャレンジ広告

ハッシュタグチャレンジ広告を活用した「#みんなでドンキのPOPつくってみた」を紹介します。

ドン・キホーテ店頭に使用するキャッチコピーをTikTokのコメント欄で募集するキャンペーンを実施しました優秀作品を店舗POPに掲載するため、ユーザーが一斉に動画を投稿。

人気インフルエンサーにも拡散されて、大きな反響を呼びました。

TikTok広告の出し方を5つのステップで解説

ここからは、広告アカウントの登録から運用型広告を出稿する手順を、5ステップで解説します。

TikTok広告の出し方5STEP

STEP1. 広告アカウントの登録

STEP2. 課金形態の選択

STEP3. 予算の設定

STEP4. オーディエンスの設定

STEP5. 広告セットの作成

STEP1. 広告アカウントの登録

最初に、TikTokの広告アカウントを登録します。TikTok For Businessから「メールアドレス」と「パスワード」を設定してください。

次に会社に関する基本情報を入力する画面になるので、すべて埋めたら「登録する」をクリックしましょう。

これでアカウントの登録は完了しました。

STEP2. 課金形態の選択

つぎに、課金形態を選択します。上部の「ツール」から「アカウント設定」を選択し「支払い」に進んでください。

課金形態については「手動決済」と「自動決済」から選べます。

手動決済は、広告配信前に費用を前払いします。自動決済は広告にかかった費用を自動請求する設定です。広告ごとに金額を設定するのが手間に感じられる方は、自動決済を選択してください。

支払い方法は、以下の3つから登録可能です。自分が使いやすいものを選びましょう。

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • Paypal

支払いの設定が終わったら、次に進んでください。

STEP3. 予算の設定

最初の広告の設定から、予算を決めます。予算の設定では「1日あたり」もしくは「全体」の費用を決めます。目的にあわせて金額を入力しましょう。

掲載期間を指定すれば、そのスパンだけ広告を表示できます。データを収集して細かくターゲットを調整したいときは、このあとの広告セットの設定で、短い期間を入力してください。

STEP4. オーディエンスの設定

次にオーディエンス(ターゲティング)設定を行います。広告を届けたいターゲット層を、以下の項目から細かく決められます。

  • 所在地
  • 年齢
  • 性別
  • 言語
  • 購買力
  • 興味&行動ターゲティング

ここはTikTok広告の出稿に関して最重要項目なので、慎重に訴求先を入力しましょう。入力できたら、予算などを再確認し、大丈夫だったら「続行」を押します。

STEP5. 広告セットの作成

最後に広告セットを作成します。広告に使う動画をアップロードしてください。あとは動画視聴後のユーザーへ行動を促すテキストを指定すれば、広告セットの登録は完了です。

送信ボタンを押すと広告の審査に入ります。最短で1営業日以内に回答が届き、審査通過後に広告が出稿されます。

TikTok広告を出稿する際の3つの注意点

TikTok広告を出稿する前に、確認しておきたい3つの注意点があります。

TikTok広告の注意点3選

1. 広告の審査基準を満たしているか確認する

2. 自社のターゲット層に合わせた広告を打つ

3. クオリティの高い動画を制作する

1. 広告の審査基準を満たしているか確認する

TikTok広告を出す際には、審査基準を満たしているか、かならず確認してください。ガイドラインに違反した動画は、審査で落とされてしまいます。

TikTok広告の審査基準は、以下のとおりです。

  • 広告と遷移先のランディングページが一致している
  • 性的表現やギャンブルなど禁止産業に該当しない

投稿できないコンテンツは、TikTok「ブランドコンテンツポリシー」で閲覧できます。広告を出す前にガイドラインを見直すのがおすすめです。

2. 自社のターゲット層に合わせた広告を打つ

TikTok広告は、オーディエンスの設定から詳細に広告を打つ層を決められます。以下の設定を綿密に定め、自社のターゲット層に合わせた広告を打ちましょう。

  • ターゲット層の年齢や性別、地域などの基本属性(ペルソナ)
  • 興味関心やアプリ内での趣味嗜好
  • 既存顧客データの分析による類似ユーザーへの配信

広告は、闇雲に打っても効果はありません。事前調査とターゲット層の絞り込みにより、効果を最大化可能です。

3. クオリティの高い動画を制作する

TikTok広告を出すならクオリティの高い動画を制作するのが大事です。広告を出稿すれば多くの人に表示されますが、ユーザーに関心をもたれなければ意味がありません。

特筆すべきこととして、TikTokにおいて、あきらかに商品の宣伝らしい広告は嫌われる傾向にあります。

TikTokのアルゴリズムでは、ユーザーから「いいね」や「コメント」がつかないと動画が拡散されません。TikTok広告の動画では、ユーザーの興味や関心を引く内容にするのが大切です。

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