【実体験】税務調査はどこまで調べる？追徴課税0円で終えた経営者へ内容と対策をインタビュー

インタビュアーのワカジツです！本日はよろしくお願いいたします。

早速ですが、税務調査が入った沖ケイタさんの会社情報について簡単にお伺いできれば幸いです！

僕が経営している「株式会社沖プロ」は、2019年に法人化し、4期目の途中で税務調査が入りました。

主な事業内容は、以下のとおりです。

1. アフィリエイト事業
2. 記事制作事業
3. Webライティングスクール運営
4. バー運営（税務調査当時は運営中でいまは廃業）
5. バナナジュースフランチャイズ（廃業）
6. レンタルスペース（廃業）

年商の推移としては、1期目が3,000万円→2期目7,000万円→3期目1.2億円という流れでした。社員は代表1人のみです。

ありがとうございます！

3期目が終わったタイミングで税務調査が入るというのは、よくあることなのでしょうか？

いえ、3期目で入られるというのは珍しいとのことです。笑

僕の会社を担当していただいている税理士さんも、かなり早いタイミングだと仰っていました。

一般的に見ると3期目で年商1.2億円はまあまあ高いらしく、売上が急速に増えたことが大きな要因なのかなと考えています。

では実際に、税務調査の連絡が来てから完了までの流れを教えてください！

税務調査は、大きく分けて7つの手順で進んでいきました。

実体験ベースではありますが、それぞれ説明していきますね！

ここからは具体的に、税務調査で深掘りされた内容についてお伺いできれば幸いです！

質問は色々あったのですが、僕は主に以下の3点を詳しく回答しました。

1. 接待交際費の上昇
2. 源泉徴収の有無
3. 取引先との馴れ初め

それぞれ紹介していきます！

2期目7,000万円→3期目1,2億円と大きく売上が伸びた一方で、接待交際費が上昇したんですよね。

年間上限の800万円ギリギリまで使っていたので、Web事業で社員もいないなかでなぜそこまでかかるの？という部分を突っ込まれましたね。

確かに、Webだと接待交際費はかからないと思われそうですね。

こちらはどのように説明して、理解を得たのでしょうか？

僕が行っている事業は、飲み会の席で代表と直接つながって仕事になることが多いんですよね。
顧客のなかには、有名なインフルエンサーも数多くいますが、多くは飲み会の席で発注をいただきました。

また仕事に携わっているフリーランスも60名を超えているのが現状で、いい人材を確保するためにも、オフラインで積極的に交流することを意識していました。

以上のことをしっかりと説明して、理解していただいたというイメージです！

「源泉徴収を行っている支払いとそうでない支払いの区別は？」という部分も、掘り下げて質問されました。

弊社では外注先の源泉徴収を、ありの人となしの人で分けていたんですよね。

• 源泉徴収ありの人：Webライターやデザイナーなど
• 源泉徴収なしの人；ディレクターやコンサルタントなど

というイメージです。源泉徴収に関しては毎月数十万円の費用を支払っていたし、しっかり区別していたので問題なく納得していただけました。

源泉徴収は法人からすると少し面倒な部分ではありますが、正確にやっておかないと後々面倒になるので、しっかり確認しておいたほうがよさそうです。

フリーランスも源泉徴収にかかわりのある人は多いので、仕事を受けている側も意味は理解しておきたいですね…！

主要な取引先や外注先と仕事が始まった経緯に関しても、ガッツリ質問を受けました。

このやり取りが原因で取引先に調査が行くことは基本的にないとのことなので、正直に答えることが無難です。

ちなみに税務調査官は、取引先や外注先の情報までしっかり把握していました。

外注先はフリーランスなのに情報を知っていたので、リサーチ能力が高くてビックリです。笑

個人の情報まで調べているのはすごいですね…！笑

他に掘り下げられた部分に関しては、僕のBrain「税務調査を追徴課税0円で乗り越えたので、当日までの準備と工夫を徹底的にまとめてみた【税理士監修】」で詳しく解説しています。

当日までに何を準備したのか、当日何を聞かれたのかという内容を、具体的な事例をもとに紹介しました。

会社経営を続けていると税務調査はほぼ確実に入るといっても過言ではないので、将来的に数百万円の追徴課税を受けるリスクを下げるためにも、ぜひ内容をご確認ください！

最後に、会社へ税務調査が入る前に行っていた施策について教えてください！

1. 税務調査が入った理由を予測しておく
2. 事前リハーサルで想定問答を行う
3. 請求書や契約書の徹底管理

です。それぞれ詳しく解説します！

まず行ったのは「税務調査が入った理由の予測」です。

理由がわかれば対策を立てやすいので、まずは自分なりに原因をつきつめることが大切ですね。

沖ケイタさんの場合は、どのような理由を考えたのでしょうか？

僕の会社は前年度から売上が大幅に伸びた（2期目7,000万円→3期目1,2億円）ので、そこが目立ったのかなと考えていました。

もちろん完全ランダムというケースも考えられるので、確実に見極めるのは困難ですが、対策を立てるうえで予測は重要です！

弊社では実際の調査前に、リハーサルとして想定問答を行いました。

税務調査の流れはある程度決まっているので、代表として説明すべきポイントをまとめて、うまく話せるようにすることが目的です。

また必要な資料が揃っているかをチェックするためにも、一度リハーサルを挟んでおくことをおすすめします。

日頃から請求書や契約書をきっちり管理して、いつでも必要な情報を取り出せる状態にしておくこともかなり大事です。

僕の場合、3,000枚近い資料を紙で用意する必要があったので、日頃ちゃんと保管しておいてよかったなあと実感しました。

資料がまとまっていない状態は、考えただけでも地獄ですね…

あとは当日のためにしっかりジャンルごとにファイリングして、提示を求められたときにすぐ取り出せるように整理していました。

「きっちり管理している会社だ」という心象ってやっぱり大切だと思うので、将来的な負担を減らすためにも、日々の管理を徹底しておきましょう！

ありがとうございました！