「フリーランスになるのはやめたほうがいいのかな?」
「SNSで否定的な意見ばかり見て不安」
「独立を友だちや家族に反対された」
などと悩んでいませんか?
自由な働き方に憧れて、フリーランスを目指す人が増加しています。
ところがSNSやネットでは経験者の「やめとけ」という声が頻繁に上がっています。
独立してから後悔しないためには、なぜ否定的な意見が多いのかを把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、フリーランスはやめとけと言われる理由と対策を詳しく解説していきます。
最後まで読めば、フリーランスの実態がわかり、自分が目指すべきかを判断できる内容です。独立を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
「フリーランスはやめとけ」と言われる9つの理由
「フリーランスはやめとけ」と言われる理由は、主に9つあります。
- 収入が安定しにくい
- 営業活動が大変
- スキルを伸ばしづらい
- オンとオフの切り替えが難しい
- 確定申告に手間がかかる
- サポートしてくれる仲間がいない
- 社会保障制度が充実していない
- 年齢が上がると案件獲得が難しくなる
- 社会的な信用が低い
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
1.収入が安定しにくい
フリーランスは、会社員のように毎月安定した収入を得られるわけではありません。
受託する案件の量によって収入が増減するので、不安定になりやすいです。
クライアントの都合で急に契約が打ち切りになり、稼ぎがなくなるケースは珍しくありません。
フリーランス協会の調査によると、64.2%が「収入がなかなか安定しない」と回答しています。
フリーランスは、努力次第で高収入を狙えるのが魅力である反面、収入がゼロになってしまう可能性もある働き方です。
収入が安定しにくいのは、否定的な意見が出る大きな理由の1つです。
2.営業活動が大変
待っていれば依頼が舞い込んでくるフリーランスは、限られた一部の人だけです。
ほとんどの場合、自分で営業活動をしないといけません。
実務をしながら提案や見積作成などの雑多な業務をこなすのは、負担が大きいです。
また、近年はフリーランス人口が増加しているので、案件獲得の難易度は高くなっています。
好条件のものや継続案件を獲得するには、技術力に加えて営業力やコミュニケーション能力が必要です。
特にエンジニアやデザイナーなどの技術職では、営業に苦戦してフリーランスになったことを後悔する人も珍しくありません。
3.スキルを伸ばしづらい
研修などの勉強がしやすい環境が整っている会社員と比べると、フリーランスはスキルを伸ばしづらいです。
学ぶための環境をお金や時間をかけて自分で用意しないといけないので、実務や営業活動に追われていると後回しにしがちです。
また、フリーランスは、クライアントから「教育の必要がない即戦力」としての働きが求められます。
収入を得るためには現在の実力で対応できる案件を選ぶしかなく、仕事のなかで新たにスキルを身につけるのは困難です。
会社員でいたほうがスキルを伸ばせたと、悔しい思いをした経験者が一定数います。
4.オンとオフの切り替えが難しい
好きな時間や場所で働けるのがフリーランスの強みですが、オンとオフの切り替えが難しいです。
特に自宅で作業をする場合、仕事とプライベートの境目が曖昧になってしまいます。
休日であっても仕事が頭から離れず、外出先にもパソコンを持っていかないと不安になる人も珍しくありません。
会社員であれば、就労時間や休日があらかじめ決められています。
休める時間が明確なので、オンとオフを切り替えしやすいです。
プライベートを充実させるつもりが仕事中心の生活になってしまい、独立を後悔している人が「フリーランスはやめとけ」と言ってきます。
5.確定申告に手間がかかる
確定申告に手間がかかるのも、フリーランスに否定的な意見を持つ人が多い理由です。
会社員なら税務処理は基本的に会社任せで問題ないですが、フリーランスは自分で確定申告をしないといけません。
- 所得を算出するための書類を集める
- 所得控除に関わる資料を集める
- 確定申告に必要な書類を作成して提出する
- 所得税や住民税などを納付する
といった作業が必要なので、手間がかかります。
また、申告漏れにはペナルティを課せられるため正確さも必要です。
日々の実務と営業活動に加えて、確定申告の時期は事務作業でより忙しくなります。
実務は好きな仕事でも、事務処理にストレスを感じている人は多いです。
6.サポートしてくれる仲間がいない
フリーランスには、会社員のように上司や同僚といった心強い存在がいません。
ひとりで作業する場合がほとんどで、受注した案件をすべて自分の責任で対応する必要があります。
作業に行き詰まったときや、トラブルが発生したときなども、気軽に相談できません。
友人や家族に話せば精神的には楽になるかもしれませんが、技術的な課題は解決しないケースが多いでしょう。
フリーランスの働き方は、人間関係のわずらわしさから開放される反面、孤独を感じやすくなります。
サポートしてくれる仲間がいなくても問題ない、自立心が強い人でなければ継続は難しいです。
7.社会保障制度が充実していない
フリーランスが利用できる社会保障制度は、会社員と比べると充実していません。
労災保険や傷病手当金などがないので、病気や怪我をして働けなくなると収入がなくなります。
また、年金の受給額も1ヶ月あたり10万円程度少ないです。
- フリーランス(国民年金受給者):5.6万円
- 会社員(厚生年金受給者):14.6万円
老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金の受給金額も少なくなります。
万が一のときや老後の保障が手薄なので、フリーランスはやめておいたほうがいいと言われがちです。
※参考:厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
8.年齢が上がると案件獲得が難しくなる
業種にもよりますが、一般的にフリーランスは年齢が上がると案件獲得が難しくなるといわれています。
最新の技術を習得するのが難しくなり、市場価値が下がってしまうためです。
また、案件のなかには、募集要項に年齢制限が設けられているケースがあります。
クライアントによっては「体力が求められる長期的な案件は任せられない」「自分より年上の人に指示するのは気まずい」と考えるためでしょう。
思うように稼げなくなり再就職しようとしても、年齢がネックでうまくいかないケースは珍しくありません。
年齢が上がっても問題なく続けられる仕事内容でなければ、独立を反対する声は大きくなります。
9.社会的な信用が低い
会社員と比較して、フリーランスは社会的な信用が低くなります。
収入が不安定なので、返済に遅れるリスクが高いと判断されるためです。
フリーランス協会の調査では、30.2%の人が「社会的信用を得るのが難しい」と回答しています。
社会的な信用が低いと、クレジットカードや住宅ローンなどの審査を通過するのが困難です。
金融機関からの融資も下りないので、事業の資金繰りが大変になります。
さまざまな場面で不都合が生じるため、フリーランスになったことを後悔する人も少なくありません。
「フリーランスはやめとけ」と言わせないための対策5選
フリーランスになりたいと話すと、周囲から反対された経験のある方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、有効な対策を5つ紹介していきます。
- スキルアップするための時間を確保する
- フリーランスエージェントに登録する
- 人脈を広げる
- 会計ソフトを活用する
- 国民年金にプラスの備えをする
周囲の意見を押し切ったのに悲惨な末路を迎えないためにも、内容を確認してみてください。
1.スキルアップするための時間を確保する
スキルアップをしてフリーランスとしての市場価値を高めるのが、成功には必要不可欠です。
案件の獲得がしやすくなるので収入が安定しますし、単価も上がります。
作業スピードが速くなればスケジュールに余裕が生まれ、しっかり休めるようになるでしょう。
スキルアップに費やす時間も業務だと割り切って、あらかじめ予定に組み込むようにしてください。
日々の実務や営業活動をしながら時間を確保するのは大変ですが、最近ではスキマ時間を活用して学べる環境が整っています。
2.フリーランスエージェントに登録する
営業が苦手な場合は、フリーランス向けのエージェントを活用することを推奨します。
スキルや希望条件を伝えれば、自分にぴったりの案件を紹介してくれるサービスです。
提案や見積作成などの雑多な作業が不要なので、実務に集中できます。
また、個人では難しい大手企業の案件が獲得できる可能性もあるでしょう。
無料で登録できるものがほとんどなので、営業活動が不安な方は気軽に登録してみてください。
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【厳選】フリーランスエージェント5選!メリット・デメリットや利用するポイントも解説
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3.人脈を広げる
フリーランスとして長期間活動するためには、人脈を広げるのがおすすめです。
案件を獲得しやすくなり、収入の安定が期待できます。
フリーランス協会の調査によると、仕事獲得の経路は5年連続で人脈が最多です。
ぜひ積極的に、以下の取り組みにチャレンジしてみてください。
- SNSで情報発信をする
- オンラインサロンで交流する
- 勉強会やセミナーに参加する
また、人脈が広がれば、相談相手やサポートしてくれる仲間に出会える可能性もあります。
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4.会計ソフトを活用する
確定申告などの税務処理が心配な方は、会計ソフトの活用を検討してください。
知識が豊富でなくても、正しく処理ができます。
煩雑な作業も大幅に削減できるので、実務に専念できるのも利点です。
確定申告の時期になって慌てて勉強する必要がありませんし、使っていくうちに経費計上の理解が深まれば節税にもつながります。
スムーズに税務処理ができるようになれば、周囲からの反対意見は少なくなります。
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5.国民年金にプラスの備えをする
フリーランスには生活の保障がないので、貯蓄が大切です。
より安心して老後を迎えたい場合は、国民年金にプラスの備えをしてください。
- 国民年金基金:厚生年金のように国民年金に上乗せする年金
- 付加年金:月額400円で年金の上乗せができる
- iDeCo(個人型確定拠出年金) :掛金と運用益との合計額を給付として受け取れる
貯蓄と違って所得控除の対象なので、節税効果があります。
また、フリーランスの退職金とも呼ばれる「小規模企業共済」への加入もおすすめです。
事業の廃業や退職時に、それまで積み立てた金額を受け取れます。
国民年金にプラスの備えをしておけば、家族を安心させるための説得材料になります。
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