フリーランスは稼げないって本当？理由や稼げるようになるための5つのポイントを解説

「フリーランスは稼げないの？」
「フリーランスになりたいけれど、本当に稼げるのか不安」
「フリーランスに転身して失敗したくない」

このようお悩みをお持ちではないでしょうか。

結論フリーランスの平均年収は100万〜400万で、稼げるとは言い切れません。しかしあくまでも平均のため、きちんとスキルを身につけて正しい方法で仕事を見つければ、大きく稼げる可能性はあります。

本記事では、以下の内容について解説します。

• フリーランスの平均年収
• フリーランスが稼げないと言われる理由
• フリーランスとして稼げない人の特徴
• フリーランスで稼げるようになるためのポイント

フリーランスになって本気で稼ぎたい方は、ぜひ最後までお読みください。

年収100～400万円のフリーランスが半数以上を占める

厚生労働省の令和4年度フリーランス実態調査によると、年収100～400万円未満のフリーランスが約半数を占めています。データを見る限り、すべてのフリーランスが稼げていると言える状況では到底ありません。

出典：厚生労働省「令和4年度フリーランス実態調査」から作成

本調査は、副業でフリーランスとして活動している人も含んでいます。そのため、フリーランス1本で生計を立てている人に限定すれば、平均年収はもう少し上がるかもしれません。

また、職種によっても平均年収は異なります。参入ハードルの低い職種ほど初心者が多くなり、平均年収を引き下げる要因となるからです。例えば、ITエンジニアとWebライターでは、前者の方が平均年収は高くなる傾向にあります。

しかし、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は530万円です。半数以上が400万円に満たない現状を踏まえると、フリーランスになれば稼げるとは言いにくいでしょう。

フリーランスが稼げないと言われる理由4選

フリーランスが稼げないと言われる理由は、以下4つです。

1. 収入が安定しないから
2. 自分で案件を獲得する必要があるから
3. 単価が低いから
4. 体調を崩しても保障がないから

ひとつずつ解説します。

1. 収入が安定しないから

フリーランスは、会社員のように毎月給料をもらえるわけではないため、収入は安定しにくいです。

また正社員は基本的に雇用期間に定めはありませんが、フリーランスはいつ仕事が打ち切られるかわかりません。万が一案件が終了してしまった場合は、収入が大幅に減少するリスクがあります。

たとえスキルを持っていても、クライアントの都合によって案件が突然終了する可能性も十分考えられます。先月は50万円の収入があった人でも、今月は25万円というケースは珍しくありません。

一時的に収入が多くなったとしても長期に渡って継続することが難しいため、稼げないと言われるのです。

2. 自分で案件を獲得する必要があるから

会社員は企業に属していれば基本的に仕事を振ってもらえます。一方フリーランスは、自分で営業して案件を獲得しなければ仕事はありません。

本記事をお読みの方の中には、営業に苦手意識がある方もいるでしょう。しかしフリーランスになるなら営業は避けられません。

スキルや知名度があれば、営業をしなくてもクライアントから仕事を依頼してもらえる可能性はあります。しかし最初は自分で営業を行うのがマストです。

3. 単価が低いから

フリーランスの職種にもよりますが、案件ごとに〇〇円と決められているケースが一般的です。単価はクライアントの予算などで大きく異なり、実績や仕事内容などによっても変わります。

しかし中には明らかに単価の低い案件も存在します。特に実績がない初心者は、低単価で搾取される傾向にあるため注意が必要です。

例えばWebライターの場合、文字単価0.1円などの案件が出回っているケースがあります。文字単価0.1円の場合、5,000字の記事を書いても報酬はたったの500円です。

単価が低いと、長時間働いても稼げません。

4. 体調を崩しても保障がないから

会社員は体調を崩しても有給休暇があるため、付与日数内に収まっていれば収入に影響はないでしょう。一方フリーランスには有給はなく、万が一体調を崩して働けなくなったら収入が減ります。

また大きな病気やケガをした場合、傷病手当などの保障もありません。つまり長期間休んでしまうと、収入が途絶えます。

体調不良は注意していても、100%防ぐのは難しいでしょう。万が一の保障がない点は、フリーランスにとってデメリットです。

フリーランスとして稼げない人の特徴5選

フリーランスで稼げない人の特徴は、以下の5つです。

1. スキルが足りていない
2. 自分から行動を起こせない
3. 自分の価値を低く見積もりすぎている
4. 納期やルールを守れない
5. 作業量が少ない

特徴を知って、稼げないフリーランスにならないようにしましょう。

1. スキルが足りていない

フリーランスとして稼ぎたいなら、スキルを磨き続ける必要があります。会社員の場合は、仕事に慣れるまで丁寧にサポートしてもらえるでしょう。しかしフリーランスに求められるのは、即戦力です。

苦労して案件を獲得しても、スキルがなければ実力のある他人に仕事を取られてしまいます。厳しいですが、スキルがない人は淘汰されていくのが実情です。

フリーランスは実力がすべてなので、稼ぎたいならスキルを身につけるのが最優先です。書籍やYouTubeなどで学べるため、自分に必要な知識をインプットしましょう。

2. 自分から行動を起こせない

フリーランスは自分から営業して案件を探したり、人脈を広げる努力をしたりしない人は稼げません。

実績があれば営業をしなくても仕事が来るケースもあります。しかし最初は地道に自分から行動を起こさなければ、仕事はもらえないでしょう。

どのように行動を起こしたら良いかわからない方は、まずはクラウドソーシングサイトに登録するのがおすすめです。ランサーズやクラウドワークスなどは案件数が多く、登録も簡単なため、すぐに仕事を探せます。

ある程度実績を作れば、積極的に営業しなくても高単価案件を受注できる可能性が出てきます。詳しくは「【営業なし】クラウドソーシングで高単価案件を獲得する5ステップ！3ヶ月間で5件の高単価案件を獲得したフリーランスが徹底解説」をご覧ください。

【営業なし】クラウドソーシングで高単価案件を獲得する5ステップ！3ヶ月間で5件の高単価案件を獲得したフリーランスが徹底解説

3. 自分の価値を低く見積もりすぎている

「初心者だからスキルも自信もない…」とお悩みの方もいるでしょう。しかしスキルがないからという理由で、自分の価値を低く見積もりすぎてはいけません。

自分の価値を低く見積もりすぎてしまうと、低単価の案件しかもらえなくなります。低単価案件をこなすだけでは、一向に稼げるようにはなりません。

実績づくりのために、一時的に低単価案件を受けるケースは考えられます。しかしずっと0.1円などの案件を受ける必要はありません。

4. 納期やルールを守れない

フリーランス界は、会社員よりも納期やルールにシビアです。納期やルールを守れない人はクライアントからの信用を失うので、仕事が回ってきません。

会社員であれば、上司がスケジュールを管理してくれます。一方フリーランスは基本的にひとりで仕事を行うため、自分で納期を管理する必要があります。

たとえスキルが高くても、納期やルールを守れない人は稼げません。スケジュール帳やカレンダーアプリなどを使用して、仕事の抜け漏れがないように注意しましょう。

5. 作業量が少ない

初心者のうちは、ある程度の作業量は必要です。作業時間が少ないのにも関わらず、稼げないのは当然でしょう。

当たり前ですが、フリーランス初心者は実績がありません。そのため実績を作るには、多くの案件をこなしてクライアントに認めてもらう必要があります。

また実績がないうちは単価も低いケースが多いため、数をこなさないと稼げないでしょう。

実績とスキルがついてくるようになれば、高単価の案件を獲得できるため、作業量が減っても収入は上がります。

フリーランスで稼げるようになるための5つのポイント

フリーランスで稼げるようになるには、以下の5つのポイントを意識しましょう。

1. 積極的に営業を行う
2. 人脈を広げる
3. クライアントとの信頼関係を作っておく
4. 高単価案件を獲得する
5. スキルアップに時間を割く

ひとつずつ解説します。

1. 積極的に営業を行う

フリーランスは案件を取れないと稼げないため、営業はマストです。常に新規案件がないかアンテナを張っておき、条件に合うものには積極的に応募しましょう。

簡単に案件を探すなら、クラウドソーシングがおすすめです。初心者向けの募集が多いイメージですが、中には高単価案件も存在します。

またクラウドソーシングと併用して、企業への直接営業やX（旧Twitter）などで案件を探すのも良いです。手数料が取られない分、手取りを増やせます。

企業のお問い合わせページや、X（旧Twitter）のハッシュタグ検索などを利用して、案件を探してみましょう。

2. 人脈を広げる

人脈はフリーランスの案件獲得において、非常に重要です。現在はクラウドソーシングやSNSなどの普及により、直接顔を合わせなくても案件を獲得できる時代です。

しかし仕事を依頼する側としては、正体不明の人よりも知り合いや顔見知りに発注したほうが安心できます。

実際に知り合いから仕事を依頼されたというケースは多いため、人脈は広げておくに越したことはありません。

人脈を広げるには、オフ会や交流会などに参加するのがおすすめです。オフ会や交流会などの情報はX（旧Twitter）を中心に流れているので、定期的にチェックしてみてください。

3. クライアントとの信頼関係を作っておく

新規の仕事を探すのも良いですが、既存のクライアントとの信頼関係を作っておくのも大切です。

クライアントとの信頼関係を作っておけば、別の案件を任されたり、単価アップにつながったりする可能性があります。

メールやチャットはできるだけすぐに返信するなど、報連相をこまめに行うだけでも、クライアントからの信頼は上がります。

丁寧なコミュニケーションを取って「この人に依頼したい」と思わせるような行動を心がけましょう。

4. 高単価案件を獲得する

高単価案件を獲得できれば、少ない時間で多くの収入を得られます。例えばライターの場合、文字単価1円よりも2円の案件のほうが、同じ作業量でも報酬は倍です。

空いた時間でより高単価の案件を探したり、スキルアップをしたりすれば、さらなる高収入も期待できるでしょう。

新規営業や既存のクライアントに交渉して、高単価案件を獲得してみてください。

5. スキルアップに時間を割く

フリーランスは実力がすべてのため、スキルがない人は淘汰されます。目の前の収入を優先したくなる気持ちはわかりますが、忙しくてもスキルアップの時間を捻出し、学び続ける姿勢が大切です。

一見遠回りに見えてもコツコツスキルアップをすれば、1年後には大きく稼げる可能性があります。またスキルを身につければクライアントから依頼が来るため、営業も不要です。

1日1時間でも良いので、スキルアップのためのインプットを行いましょう。

稼げないフリーランスが案件を獲得する方法4選

フリーランスで稼ぐためには自分で案件を獲得する必要があります。主な方法として、次の4つが挙げられます。

1. クラウドソーシングサイトを利用する
2. フリーランスエージェントを利用する
3. SNSで募集を探す
4. 企業へ直接営業する

必ずしも順番に行う必要はありませんが、営業経験や実績が無い場合はクラウドソーシングサイトの利用から始めるとよいでしょう。ある程度実績を積まないと、直接営業しても提案が通りにくいからです。

1. クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトは実績がなくても案件を受注しやすいほか、受注実績やクライアントからの評価がサイト内で表示される特徴があります。そのため、実績を重ねるほど案件を獲得しやすくなります。

また、報酬の仮払い制度があるため、報酬の未払いトラブルに巻き込まれるリスクが他の方法よりも低いです。仮払い制度は、クライアントが報酬をサイトに預けたことを確認してから案件に着手する仕組みです。そのため、駆け出しフリーランスでも安心して業務に取り組めます。

ただし、募集案件の単価相場は安く、手数料もかかります。最初の実績を作るための場として利用してみるとよいでしょう。

募集案件に応募するのではなく、個別にオファーが受けられるようになると、クラウドソーシングでも収入を伸ばせます。「営業なしで3ヶ月間に5件の高単価案件を獲得した極意！クラウドソーシング攻略5ステップ」では、クラウドソーシングサイトを活用して高単価案件を獲得するためのノウハウを紹介しています。営業せずに高単価案件を受注し、収入を伸ばしていきたい方はぜひご覧ください。

2. フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントは、経歴やスキルに見合った案件の紹介を受けられるサービスです。少ない労力で案件を獲得できれば、案件に時間を割きやすくなります。

フリーランスエージェントは紹介している案件や得意分野がそれぞれ異なります。そのため、最初は複数のエージェントに登録しておき、自分に合った仕事が多いものに絞っていくとよいでしょう。

また、キャリアカウンセリングや経理に関するサポートをしているエージェントもあります。会計知識などに不安がある方は、サポート内容に注目して決めるのもおすすめです。

おすすめのフリーランスエージェントについて知りたい方は「【厳選】フリーランスエージェント5選！メリット・デメリットや利用するポイントも解説」をチェックしてみてください。

3. SNSで募集を探す

SNSの繋がりから案件を受注できることもあります。SNSの案件募集では手数料が発生しないため、同じ単価の案件でも手元に残る金額を増やせるメリットがあります。ただし、報酬未払いなどのトラブルに巻き込まれた際はすべて自分で解決しなければなりません。

発注者の発言内容から人柄がある程度推察できるため、案件に応募する前に投稿を確認しておきましょう。受注後にトラブルに巻き込まれるリスクを低減できます。

反対に、発注者にも普段の投稿は見られているという意識を持つようにしましょう。受注している案件の愚痴やネガティブな投稿は、案件獲得を遠ざける原因になります。

4. 企業へ直接営業する

企業のホームページなどから直接仕事を提案すれば、高単価の仕事を受注するチャンスを増やせます。少しでも案件獲得率を高めるために、自身の興味や経験のある分野を扱っている企業を選んで営業するようにしましょう。

ただし、案件を募集していない企業に自ら仕事を提案する形になるため、他の方法に比べて難易度は高くなります。断られたり返事がこなかったりしても、諦めずに続けていくことが重要です。

営業なしで3ヶ月間に5件の高単価案件を獲得した極意

フリーランスとして収入を増やしていくためには、積極的な営業が必要です。しかし、提案を何度繰り返しても案件が獲得できなければ、やがて疲弊して辞めてしまいたくなるでしょう。毎日何時間も営業に費やしていては、受注した案件に割ける時間や労力も少なくなってしまいます。

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