稼げないWeb制作者の特徴とは！長く安定して稼ぐコツを実務経験20年超のプロが解説

インタビュアーのワカジツです！本日はよろしくお願いいたします。

早速ですが、稼げないフリーランスWeb制作者には、どのような特徴がありますでしょうか？

私たちはそれぞれがフリーランスのコーダーとして活動しているだけでなく、講師やメンターとして初心者へのアドバイスを行ってきました。

色々な人から話を聞いたなかで、「稼げない」と悩んでいるWeb制作者によくある特徴は、次の3つです。

1. 納期や自分の決めた期限を守れない
2. クライアントが望む品質になっていない
3. 自分勝手なコミュニケーションを行っている

いまは営業やスキルアップ的な教材が多数存在しているので、初心者でも案件を獲得できる人は多くいます。

その一方で、瞬間的な売上が出ても、長期的に安定して稼げずに、消えていってしまうフリーランスもたくさんいるのが現実です。

まずは稼げない人の特徴を理解して、自分に足りない部分を見つけ出すようにしてみてください。

稼げないWeb制作者の特徴としてよくあるのが、クライアントが決めた納期や、自分が設定した期限を守れないケースです。

納期遅れというのは、やはり信頼を下げてしまいますし、クライアント目線で見ると「次も発注しよう」とは思えないですよね。

そうですね。

ただ、「納期は守りましょう」というのはよく言われることだと思うのですが、なぜ守れない方が多いのでしょうか…？

特に初心者は「そもそも納期の設定方法がわからない」という方が多い印象です。

勢いで受注したものの、制作にかかる時間をうまく算出できなくて、結果的に間に合わない…という状況になっています。

実務経験が少ないので仕方がないことではあるのですが、スケジュール管理ができないと、継続案件を獲得するのは難しいでしょうね。

皆さんWeb制作関連の教材でスキルアップを頑張ってはいるのですが、クライアントが希望するクオリティに達していない人がいるのも現実問題としてあります。

例えばパッと見のデザインはいいのに「よく見るとレイアウトが崩れている」「スクロールしたときの動作がおかしい」などの不具合です。

細かい部分で、品質に差が出てしまうんですね。

その通りです。原因はスキル面だけでなく、「納期に間に合わなくて急ぎで出してしまう」という余裕のなさも考えられます。

納期に余裕がない→品質が低い制作物になる→クライアントの評価が下がる…という流れはよくあるので、注意が必要です。

そもそもクライアントがフリーランスに外注している理由は、自分たちの時間を確保したいからです。

それなのに何度もやりとりをする必要があるなど、コミュニケーションコストがかかっている状態だと、結局クライアントの時間を奪ってしまいます。

クライアントのことを考えない、自分勝手なコミュニケーションが多いのも、稼げないWeb制作者の特徴です。

自分勝手なコミュニケーションというのは、具体的にどのようなものでしょうか？

• フリーランスに基礎的な知識がなくて、何度もクライアントに質問する
• 進捗を報告しない
• 意図と違う制作物を勝手に作ってしまう

などですね。「この人は外注していて不安だな」と思われると、次から仕事を依頼されることがなくなります。

私の経験だと「まったく途中の報告もなく、締め切り直前で納期を延ばしてほしいと連絡がくる」というのもありました。笑

その方には、頼みたくないですね…笑

それでは、フリーランスのWeb制作者が安定して稼げるようになるには、どのような点を意識すればいいでしょうか？

1. 自分にとって適正な単価で受注する
2. クライアントのなかで「1番に頭に浮かぶ人」を目指す
3. クライアントワークに必要なスキルをバランスよく伸ばす

です。それぞれ詳しく解説します！

長く稼いでいきたいなら、自分や家族がちゃんと食べていけるくらいの単価で仕事を受けるのは大切です。

初心者のころは「低単価で実績を積む」という方法でもいいですが、徐々に単価はアップしていきたいですね。

単価をアップさせるコツというのはありますでしょうか？

正直「こうすれば単価が上がる！」というものはなくて、結局引く手あまたの人は勝手に単価が上がっていくんですよね。

引く手あまたの人材になるには、やはり土台となる知識やコミュニケーションスキルを培って、コツコツ価値提供することが大切だと思います。

優秀な人だとクライアントも手放したくないので、どんどんリピート案件が増えていくはずです。

そうすると営業しなくても安定して稼げるようになるので、まずはひとつひとつの仕事をていねいにこなしていきましょう。

Web制作会社の担当者やディレクターさんから「まずはあの人に相談しよう」と真っ先に思ってもらえる人材になると、リピート率が一気に高まります。

私はフリーのディレクターさんやWeb制作会社と取引することが多いのですが、案件が出たらまず最初に相談していただけるので、非常に助かっていますね。

1番に思い浮かぶ人になると、確かにリピート率が一気に高まりそうですね…！

Web制作者さんはたくさんいるなかで、自分が1番目に思い浮かぶような人材になるにはどうすればいいでしょうか？

とにかくクライアントに手間をかけさせないことだと思います。

「ざっくりとした依頼でも、この人に任せておけばうまく作ってくれるだろう」という印象を与えられるといいですね。

例えばコーダーの場合、デザイナーが作ったデザインをもとに、Webサイトを構築していきます。

ところがWebサイトを表示する媒体はPCやスマホ、タブレットなどたくさんあるので、デザイナーさんも表示形式を想像しきれないことが多いんですよね。

そこでコーダー側で「このような表示の仕方でいいですか」などと提案できるようになると、クライアントの手間をかけずに仕事を進められるようになります。

なるほど！確かに制作側で色々な提案や確認ができるようになると、クライアントの手間がグッと減りますね。

クライアントワークに大切なスキルがいくつかあるのですが、そのどれかが欠けている状態だと、悪目立ちしてしまいます。

そのため、必要なスキルをバランスよく伸ばすことを意識するのが大切です。

クライアントワークに必要なスキルには、どのようなものがあるのでしょうか？

私たちは、案件があふれるコーダーが持っている3つの要素を「QCD」と定義しています。

• Q（Quality）：品質
• C（Communication）：コミュニケーション
• D（Delivery）：納期

この3つは、どれかが欠けていてはいけません。

例えば「品質は高いけど、納期を守らない」という人は、最初は仕事があるかもしれませんが、長期的に見ると仕事を獲得できなくなってしまいます。

どれかひとつが欠けないように、バランスよく伸ばしていくということですね。

とはいえ、このQCDを伸ばす方法ついて解説している教材がないため、なかなかスキルアップができないというのが難点です。

そこで今回「実務経験20年以上のプロが教える！WEBコーダーとして”生き抜く”ための『クライアントワークの教科書』」というBrainを制作しました。

私たちが20年以上の実務経験で培ってきた「安定して長く稼ぐためのクライアントワークの方法」を解説した教材です。

コーダーの仕事の流れや、クライアントに選ばれるために必要なマインドセットなど、困ったときに読み返せる教科書をイメージして作っています。

ここまで体系的にまとめている教材は他にはないと自負しているので、駆け出しの方や、なかなか案件を獲得できずに困っている方は、ぜひ手に取ってみてください！

ありがとうございました！