リモートワークが普及したことにより、地方移住を希望する人が増えています。総務省の調査によると、2022年度の移住相談窓口等の相談件数は約37万件にのぼり、過去最多の結果となっています。
しかし、田舎暮らしの経験がない人が地方に移住するには勇気がいるものです。
「田舎に移住したいけど、収入が下がりそうで怖い」
「都市部より人が少ない田舎で起業するメリットはあるの？」
「田舎でビジネスを始めて実際に成功した事例を知りたい」
このような悩みを抱え、移住に憧れを抱きながらも踏み出せない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、以下の項目について解説していきます。
- 田舎で儲かるビジネス5選
- 田舎ビジネスの成功事例
- 田舎でビジネスを始めるメリットや特徴
田舎でのビジネスはネガティブな側面ばかりではありません。実例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
田舎で儲かるビジネスの3つの特徴
田舎で儲かるビジネスには次の3つの特徴があります。
- インターネットを活用している
- 地域の課題やニーズを満たせる
- 地域の人々と積極的に交流している
Web上で完結するオンラインビジネスの場合は、地域の人々との交流は必須ではありません。しかし、積極的に交流することで新たなビジネス展開が生まれやすくなる点は押さえておきましょう。
1. インターネットを活用している
Webライター、Webデザイナー、プログラマーなど、オンラインでできるビジネスは数多くあります。
いずれも初期費用が安く、場所によって仕事内容を左右されない点が特徴です。未経験からでも始めやすく、業界経験があれば早期に収益化できます。
また、物品販売や飲食店といった実店舗を構えて運営する業種でもインターネットの活用は必須です。
田舎でのビジネスは顧客が少なく物価も低いため、売り上げを伸ばしにくいデメリットがあります。オンラインショップの併設やSNSの運用など、集客するための工夫が必要です。
2. 地域の課題やニーズを満たせる
オンラインで完結しないビジネスの場合は特に重要なポイントです。
田舎や地方とひとくくりで表現されますが、その特性は地域によって千差万別です。気候や地形、主要産業や人口構成などによって地域の抱える課題やニーズは異なってきます。
たとえば高齢者人口が多い地域で若者をターゲットにしたレジャー施設を開業しても、利益は見込めないでしょう。事前に市場調査を行い、地域のニーズを満たすビジネスを展開することが成功の鍵となります。
地域の課題やニーズを把握するためには、実際に現地に足を運んで既存の店舗を利用したり、自治体の市民アンケートから掘り起こしたりするといった手段があります。
3. 地域の人々と積極的に交流している
人間関係が都会よりも近い田舎でのビジネスでは、地域の人々と良好な関係を築くことが重要です。
地域の雰囲気や価値観を無視し、都会のやり方を押し通そうとしても受け入れてはもらえません。地域に馴染んで歓迎されれば、新しいビジネスを応援してもらえる素地が作れます。
ビジネスを成功させるためにも、地域の行事に積極的に顔を出して交流を深めることが重要です。
田舎で儲かるビジネス5選
田舎で儲かるビジネスの例として、次の5つが挙げられます、
- IT系フリーランス
- オンラインショップ
- 農業
- 民泊
- 飲食店
理由を含めて順番に解説します。
1. IT系フリーランス
パソコンとインターネット環境さえ整っていれば始められるのが最大の強みです。方法を学び、スキルを磨けば誰でも稼げる可能性があります。
具体的にはプログラマーやWebライター、動画編集、オンライン講師などが挙げられます。
インターネットを通じて仕事を受注すれば、都会との賃金格差に悩むこともありません。地域住民との積極的な交流も必須ではないため、対面での深いコミュニケーションに苦手意識がある方でも挑戦しやすい職種です。
ほかにもブログを開設してアフィリエイト収入を得たり、YouTuberとして田舎暮らしを発信したりといった方法も考えられます。自身の経験や強みが活かせる職種を選択しましょう。
2. オンラインショップ
農作物や特産品、工芸品販売などをオンラインで販売します。インターネットを通じて販路を拡大できるため、顧客が少ない田舎のデメリットをカバーできます。
また、地域の特産品を扱って地場産業を促進できれば、地元住民から歓迎される可能性も高いです。他社が簡単に真似できない商品を扱えば、独自性を出すことにもつながります。
テナント料が不要で固定費を抑えられることに加え、農業や漁業との親和性も高いため、これらとの兼業もおすすめです。
3. コンテンツ販売
電子書籍やオンライン講座などをインターネット上で販売するビジネスです。
店舗を用意する必要がないため、初期投資を抑えられます。コンテンツが売れ始めれば半自動的に収入が発生し、仕入れがないため在庫を抱える心配も不要です。
しかし、優れたコンテンツを制作してもすぐに収益は得られません。消費者の信用を得られなければ購入には結びつかないからです。そもそも認知されなければ購入してもらう機会すら得られないでしょう。
Brainにはアフィリエイト機能があるため、コンテンツが優れていればSNSのフォロワーが少なくても認知度を高められます。他の良質なコンテンツを購入して、学びを深めつつアフィリエイト報酬を得ることも可能です。
コンテンツ販売を行ったことがなく、何から手をつけてよいかわからない方にはこちらのBrainがおすすめです。初心者がコンテンツ販売を行ううえで把握しておくべきことを体系的に学べます。
4. 民泊
戸建て住宅などを活用して宿泊サービスを提供するビジネスです。
空き家の問題を抱えていることが多い田舎では、土地や建物を無料または安価で譲り受けられる可能性があります。リノベーションは必要ですが、支援金や補助金を活用すれば都会でビジネスを始めるよりも費用を抑えられます。
地域の特産品を使用した郷土料理を振る舞うなど、サービスに付加価値をつけることが成功のポイントです。ほかにも地元住民と連携した農業体験や、伝統工芸の作成体験なども考えられます。地域全体の活性化につながるサービスを展開すれば、地元住民の理解も得やすいでしょう。
集客にはWeb上での宣伝が有効ですが、ホームページやSNSをゼロから構築して充実させるのは時間がかかります。フォロワー数が少ないうちは、民泊仲介サイトを利用した方が認知度の向上を期待できます。
5. 飲食店
土地や設備などを用意するための初期投資は必要なものの、土地代が安い田舎では都会よりもリスクを低減できます。あわせて国や地方自治体の起業支援金や補助金を積極的に活用しましょう。
競合が少ないため店舗の独自性を出しやすい反面、人口の少なさから顧客数に限度があります。何度も足を運んでもらえる店舗づくりを行い、地域のイベントや行事に積極的に顔を出して知人を作っておくとよいでしょう。公式LINEをメルマガの代わりに使用して、キャンペーン情報の発信やクーポンの発行を行うのも有効です。
また、顧客数を増やすには地域住民だけでなく観光客の呼び込みも重要です。SNSで料理の写真にあわせて使用している地元食材を紹介したり、店内環境が伝わるショート動画をアップしたりすることで、来店を促進しましょう。
3つの田舎ビジネス成功事例
田舎でビジネスを始めて成功している事例を3つ紹介します。
- 地元農産物を販売するECサイトの運営
- 地元資源を活用したオリジナルブランドショップの開業
- 村内でひとつしかないラーメン店の開業
ビジネスの概要や今後の展開を確認し、参考にしてください。
1. 地元農産物を販売するECサイトの運営
和歌山県で農作業を行いながら、ECサイトの管理も担当している田中さんの事例を紹介します。
田中さんは東京のIT企業で8年勤めた後、2021年に地域おこし協力隊として和歌山県田辺市に着任しました。地元の若手農家の方々と地域での新しい農業スタイルを目指して活動しています。
柑橘類や南高梅の収穫やせん定といった農作業のほか、加工工場への運搬や納品も行っています。また、IT業界出身のシステムエンジニアの経歴を活かし、ECサイトを運営しています。さらに、イノシシやシカなどの鳥獣被害を抑えるために狩猟関連の業務もあるそうです。
今後は都会からの移住のハードルを下げるビジネスプランを模索していきたいと語っています。
参考：温州みかんや紀州南高梅に関する農作業、ECサイト運営、SNS等による情報発信ほか（総務省）
2. 地元資源を活用したオリジナルブランドショップの開業
岐阜県の地元資源を活用してオリジナルブランドショップを立ち上げた事例です。
代表の木下さんは、2021年8月に「Kiso Three Rivers」というファッションブランドを設立し、洋服や雑貨を開発しています。
ブランドの由来は自身の趣味である「釣り」と「故郷を流れる木曽三川」に「アメリカンカジュアル」のイメージを融合させたものだそうです。
創業時に日本政策金融公庫に相談したことにより、民間金融機関を含めスムーズな融資が実現できたと話されています。開店のタイミングでプレスリリースの提案を受けた結果、地元紙で取り上げてもらってことも知名度を上げられた要因とのことです。
木下さんは、アパレルメーカーでの勤務経験を活かし、オンラインショップと店舗販売の2本柱で勝負しています。コロナ禍の影響で販売機会は減ったものの、おおむね創業計画通りの売上を確保できているそうです。
現在はブランドコンセプトと親和性の高い企業と提携した委託販売に力を入れ、提携先を増やしています。岐阜のイメージアップも視野に入れながらオリジナル商品を開発し、県全体の活性化に貢献していきたいとのことでした。
参考：PEPS 地元資源を活用したオリジナルブランドショップ（日本政策金融公庫）
3. 村内でひとつしかないラーメン店の開業
これまで地域になかったサービスを新たに提供している事例です。都会では珍しくないラーメン屋ですが、競合がいない地域に出店すれば営業そのもので差別化できます。
群馬県上野村は、県内で最も人口が少ない村です。代表の今井さんは洋食店などで20年以上勤務し、調理技術や店舗運営のノウハウを習得した後、故郷に戻りました。
地域おこし協力隊として働く中で村内に飲食店が少ないことに気づき、地元食材を使用した料理を通じて故郷の魅力をPRしたいとの想いから、2022年1月に開業されました。
コロナ禍での飲食店創業にくわえ、これまで村内になかったサービスを提供するため売上の見通しを立てるのに苦労したそうです。地方自治体が交付している「空店舗等活用補助金」のおかげで、開業資金を抑えられたと話されています。
地域の特産品であるイノブタや十石みそを使用したメニューを用意し、創業当初から多くの地元の方が来店しています。このほか、バイクツーリングや渓流釣りの帰りに寄ってくれる遠方からの客も多く、売上は計画通りに推移しているそうです。
今後は期間限定メニューの開発やSNSを活用した情報発信などを通じ、故郷の魅力を全国に広めていきたいとのことです。
参考：麺屋 十石 群馬の”一番小さな村”で唯一無二のラーメン店を開業（日本政策金融公庫）
田舎でビジネスを始める4つのメリット
田舎でビジネスを始めたときの主なメリットは次の4つです。
- コストが安い
- 助成金や補助金を活用できる
- 競合が少ない
- ビジネスに集中できる
順番に解説します。
1. コストが安い
土地や物件の価格が都会と比較して安いです。家賃が都会の半額以下になると考えれば、多少収入が下がっても生活水準を維持できます。
店舗を借りる場合も、同じ費用でより広いテナントを借りられます。運営にかかる費用を抑えられるため、資金を投資に振り分けやすく、事業の成長につなげやすいです。
コストの安さは田舎でビジネスを行う際のアドバンテージと言えるでしょう。
2. 助成金や補助金を活用できる
人口減少に悩む多くの地方自治体は、移住や起業に対する助成金や補助金制度を用意しています。初期投資を軽減できますが、地元企業への就職や最低数年間の定住など、受給に条件が付されていることが多いです。移住先の地方自治体の制度を確認し、不明点があれば事前に問い合わせましょう。
また、地元の商工会議所も起業を支援している傾向が強いです。たとえば、ビジネスネットワーキングを開催したり、経営相談サービスを実施したりしています。
田舎では人とのつながりが最大のビジネスチャンスとなります。事業の基盤を築きやすくなるため、使用できる制度は最大限活用しましょう。
3. 競合が少ない
田舎では企業数が少ないため、都会に比べて競争が激しくありません。サービスのバリエーションも限られているため少しの工夫で差別化でき、独自のサービスとなりやすいメリットがあります。一方の都会では競合が多く、サービスが埋もれてしまうリスクも高いです。
また、新たな就職先として人気を集めれば、優秀な地方出身者が採用を希望してくるかもしれません。土地の産業や文化に精通した人材を確保できれば、その土地ならではのビジネス展開も可能です。人材の流動性が都会に比べて低く、長期的な視点で育成できるのも魅力のひとつと言えるでしょう。
4. ビジネスに集中できる
田舎では娯楽施設が少ないため、誘惑に駆られることなくビジネスに打ち込めます。通勤のために満員電車に毎日我慢して乗る必要もありません。
喧噪から離れ、自然に囲まれてリラックスした状態を保ちながら長い目でビジネスを育てられます。仕事の生産性が高まれば、自然に稼げるようになるでしょう。
田舎でビジネスを始める2つのデメリット
田舎でビジネスを始めたときのデメリットとして、次の2つが挙げられます。
- 市場規模が小さい
- 交通の便が悪い
いずれもビジネスの内容や工夫次第で解消できます。事前に把握しておき、開業してから困惑することのないようにしましょう。
1. 市場規模が小さい
田舎は人口が少ないため、どうしても顧客の伸びに限界があります。スケールメリットを活かしにくく、売上の頭打ちが都会に比べて早いかもしれません。特に薄利多売のビジネスモデルは相性が悪いです。
田舎で売上を確保するにはリピーターの獲得が重要です。消費者の嗜好が都会と異なる点を考慮し、地域に根ざしたサービスを展開することで顧客と深い関係を築きましょう。
また、インターネットを活用してサービスを展開する場合はデメリットを打ち消せます。物品販売を店舗で行うならオンライン販売も組み合わせるといった工夫を行いましょう。
2. 交通の便が悪い
田舎は都会と比べて電車やバスの本数が少なく、地域によってはまったく無い場合もあります。車を運転できない方は、移住を検討する際に交通事情を詳細に確認しましょう。
仕入れ先や取引先が都心部に集中している場合は、交通費が思ったよりかかる可能性があります。オンラインツールを活用し、できるだけ地域でビジネスを完結させる工夫も重要です。
0から売れ続ける販売者になる！自分のファンを作る「売れる商品作成の極意」
田舎でビジネスを始めると、都会では得られないような経験や知識を蓄積できます。それらの経験や知識をデジタルコンテンツとしてまとめなおして販売できれば、さらなる収益アップが見込めます。デジタルコンテンツは在庫を抱えることもなく、店舗を借りる初期投資も不要のため、純粋に利益を出しやすいからです。
しかし、自分でコンテンツを作ったことがなければ、いざ始めようとしても何から手を付けてよいかわからないものです。花咲みわさんのBrain「アフィリエイト紹介合戦から卒業し、自分のファンを作る『売れる商品作成の極意』」を利用すれば、初心者がコンテンツ販売するうえで知っておくべき基礎を体系的に学べます。
具体的には、次のような内容です。
- “売れ続ける”商品に共通する絶対条件
- 手が止まる暇なんてない！商品設計のロードマップ
- 信頼を生み出すコンテンツ作りの設計図
- 影響力0の”今”しか作れないコンテンツとは？
- 顧客ニーズが手に取るようにわかるリサーチ術
さらに、コンセプトメイクができる専用シートやコンテンツに関する質問無制限といった購入者特典もあります。Brainで効率的にノウハウを吸収し、田舎ビジネスの経験を活かしたコンテンツ販売に挑戦してみましょう。
- 有料講演会で話した内容を限定公開
→経済的自立を果たす10のステップ
→時給10円から年商10億円に至る道のり
→最短で0→1を立ち上げる起業術
→お金持ちになる5つのルール
（合計2時間28分49秒） - すぐに実行できる即金マニュアル （PDF24ページ）
- 有益なコラムが完全無料で閲覧し放題
