法人・個人事業の運営とは切っても切れない関係である税務。毎年数万件の会社が、税務調査を受けているといわれています。
そんななかで「税務調査ではどこまで調べられるのだろう?」「どう対策しておけばいいの?」と、不安を抱える経営者の方もいるのではないでしょうか。
今回は、法人4期目で税務調査が入り、追徴課税0円で完了した、株式会社沖プロ代表の沖ケイタさん( @namakemono0309 )へのインタビューを通して、
- 税務調査の流れ
- 深掘りされた内容
- 追徴課税を抑えるために行った対策
などの実体験を伺いました。
「今後の税務調査のために、内容や対策についての情報が知りたい」「実際に税務調査に入られた体験談が知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください!
- 税務調査で追徴課税0円に向けて行った施策
- 税務調査の傾向と対策
- 税務署からの質疑とそれに対する応答
税務調査の準備や工夫を2万字以上のテキストでまとめた「税務調査を追徴課税0円で乗り越えたので、当日までの準備と工夫を徹底的にまとめてみた【税理士監修】」はこちら
※この記事は経営者の実体験についてインタビューしたものであり、税務に関するアドバイスではないことをご了承下さい。
目次
税務調査が入った会社の情報:法人3期目で月商1.2億円。4期目途中で連絡が入る
ワカジツ
インタビュアーのワカジツです!本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、税務調査が入った沖ケイタさんの会社情報について簡単にお伺いできれば幸いです!
沖ケイタさん
僕が経営している「株式会社沖プロ」は、2019年に法人化し、4期目の途中で税務調査が入りました。
主な事業内容は、以下のとおりです。
- アフィリエイト事業
- 記事制作事業
- Webライティングスクール運営
- バー運営(税務調査当時は運営中でいまは廃業)
- バナナジュースフランチャイズ(廃業)
- レンタルスペース(廃業)
年商の推移としては、1期目が3,000万円→2期目7,000万円→3期目1.2億円という流れでした。社員は代表1人のみです。
ワカジツ
ありがとうございます!
3期目が終わったタイミングで税務調査が入るというのは、よくあることなのでしょうか?
沖ケイタさん
いえ、3期目で入られるというのは珍しいとのことです。笑
僕の会社を担当していただいている税理士さんも、かなり早いタイミングだと仰っていました。
一般的に見ると3期目で年商1.2億円はまあまあ高いらしく、売上が急速に増えたことが大きな要因なのかなと考えています。
税務調査の連絡が来てから完了までの流れ7ステップ
ワカジツ
では実際に、税務調査の連絡が来てから完了までの流れを教えてください!
沖ケイタさん
税務調査は、大きく分けて7つの手順で進んでいきました。
実体験ベースではありますが、それぞれ説明していきますね!
まず、税務調査が入る旨の連絡が税理士に届きます。
経営者(代表)が税務署と連絡を取り合うことは基本的になくて、間に税理士さんを挟むことが一般的です。
税務調査の連絡が来たら、次は予定をすり合わせていきます。
連絡が来てから1ヶ月後くらいを目安に
- 経営者
- 税理士
- 経理担当者
- 税務調査官2名
が合わせられる日程を決めなくてはなりません。
時間は10時~17時までで、2日間に渡って調査が行われます。
たいていは2日連続でスケジュールを抑えることが多いようですが、厳しい場合は飛び飛びでもいいそうです。
日程が決まったら、当日までに必要な資料を準備していきます。
総勘定元帳などの帳簿書類や、領収書・請求書関連の資料ですね。
1日目は代表者による事業説明から始まり、質疑応答が行われます。
その後に資料チェックが行われて、さらに追加で質問されたら答えるという流れですね。
2日目も引き続き、資料チェックがメインです。
その後に「統括」といって、今回の税務調査で気になるポイントや、追加で必要な資料提出などを求められる振り返りが行われます。
以上で、立ち会いで行われる税務調査は完了です。
税務調査が終わった後は、書面で求められた追加資料を提出して、結果を待ちます。
最後に結果を報告されて、税務調査は完了です。
僕の場合は一連の流れを、約3ヶ月で進めました。
新型感染症などの影響で若干流れが変わることもあるようですが、一般的には上記の流れで進むことが多いようです!
税務調査はどこまで調べる?深掘りされた3つの内容
ワカジツ
ここからは具体的に、税務調査で深掘りされた内容についてお伺いできれば幸いです!
沖ケイタさん
質問は色々あったのですが、僕は主に以下の3点を詳しく回答しました。
- 接待交際費の上昇
- 源泉徴収の有無
- 取引先との馴れ初め
それぞれ紹介していきます!
1.接待交際費の上昇
沖ケイタさん
2期目7,000万円→3期目1,2億円と大きく売上が伸びた一方で、接待交際費が上昇したんですよね。
年間上限の800万円ギリギリまで使っていたので、Web事業で社員もいないなかでなぜそこまでかかるの?という部分を突っ込まれましたね。
ワカジツ
確かに、Webだと接待交際費はかからないと思われそうですね。
こちらはどのように説明して、理解を得たのでしょうか?
沖ケイタさん
僕が行っている事業は、飲み会の席で代表と直接つながって仕事になることが多いんですよね。
顧客のなかには、有名なインフルエンサーも数多くいますが、多くは飲み会の席で発注をいただきました。
また仕事に携わっているフリーランスも60名を超えているのが現状で、いい人材を確保するためにも、オフラインで積極的に交流することを意識していました。
以上のことをしっかりと説明して、理解していただいたというイメージです!
2.源泉徴収の有無
沖ケイタさん
「源泉徴収を行っている支払いとそうでない支払いの区別は?」という部分も、掘り下げて質問されました。
弊社では外注先の源泉徴収を、ありの人となしの人で分けていたんですよね。
沖ケイタさん
- 源泉徴収ありの人:Webライターやデザイナーなど
- 源泉徴収なしの人;ディレクターやコンサルタントなど
というイメージです。源泉徴収に関しては毎月数十万円の費用を支払っていたし、しっかり区別していたので問題なく納得していただけました。
源泉徴収は法人からすると少し面倒な部分ではありますが、正確にやっておかないと後々面倒になるので、しっかり確認しておいたほうがよさそうです。
ワカジツ
フリーランスも源泉徴収にかかわりのある人は多いので、仕事を受けている側も意味は理解しておきたいですね…!
3.取引先との馴れ初め
沖ケイタさん
主要な取引先や外注先と仕事が始まった経緯に関しても、ガッツリ質問を受けました。
このやり取りが原因で取引先に調査が行くことは基本的にないとのことなので、正直に答えることが無難です。
沖ケイタさん
ちなみに税務調査官は、取引先や外注先の情報までしっかり把握していました。
外注先はフリーランスなのに情報を知っていたので、リサーチ能力が高くてビックリです。笑
ワカジツ
個人の情報まで調べているのはすごいですね…!笑
沖ケイタさん
他に掘り下げられた部分に関しては、僕のBrain「税務調査を追徴課税0円で乗り越えたので、当日までの準備と工夫を徹底的にまとめてみた【税理士監修】」で詳しく解説しています。
当日までに何を準備したのか、当日何を聞かれたのかという内容を、具体的な事例をもとに紹介しました。
会社経営を続けていると税務調査はほぼ確実に入るといっても過言ではないので、将来的に数百万円の追徴課税を受けるリスクを下げるためにも、ぜひ内容をご確認ください!
税務調査が入る前に行っていた3つの対策
ワカジツ
最後に、会社へ税務調査が入る前に行っていた施策について教えてください!
沖ケイタさん
- 税務調査が入った理由を予測しておく
- 事前リハーサルで想定問答を行う
- 請求書や契約書の徹底管理
です。それぞれ詳しく解説します!
1.税務調査が入った理由を予測しておく
沖ケイタさん
まず行ったのは「税務調査が入った理由の予測」です。
理由がわかれば対策を立てやすいので、まずは自分なりに原因をつきつめることが大切ですね。
ワカジツ
沖ケイタさんの場合は、どのような理由を考えたのでしょうか?
沖ケイタさん
僕の会社は前年度から売上が大幅に伸びた(2期目7,000万円→3期目1,2億円)ので、そこが目立ったのかなと考えていました。
もちろん完全ランダムというケースも考えられるので、確実に見極めるのは困難ですが、対策を立てるうえで予測は重要です!
2.事前リハーサルで想定問答を行う
沖ケイタさん
弊社では実際の調査前に、リハーサルとして想定問答を行いました。
税務調査の流れはある程度決まっているので、代表として説明すべきポイントをまとめて、うまく話せるようにすることが目的です。
また必要な資料が揃っているかをチェックするためにも、一度リハーサルを挟んでおくことをおすすめします。
3.請求書や契約書の徹底管理
沖ケイタさん
日頃から請求書や契約書をきっちり管理して、いつでも必要な情報を取り出せる状態にしておくこともかなり大事です。
僕の場合、3,000枚近い資料を紙で用意する必要があったので、日頃ちゃんと保管しておいてよかったなあと実感しました。
ワカジツ
資料がまとまっていない状態は、考えただけでも地獄ですね…
沖ケイタさん
あとは当日のためにしっかりジャンルごとにファイリングして、提示を求められたときにすぐ取り出せるように整理していました。
「きっちり管理している会社だ」という心象ってやっぱり大切だと思うので、将来的な負担を減らすためにも、日々の管理を徹底しておきましょう!
ワカジツ
ありがとうございました!
税務調査を追徴課税0円で終えた実体験談
沖ケイタさんが執筆した「税務調査を追徴課税0円で乗り越えたので、当日までの準備と工夫を徹底的にまとめてみた【税理士監修】」では、追徴課税0円で乗り越えるために行った準備や工夫を実体験ベースで解説しています。
- 税務調査の流れ
- 追徴0にむけて当日までに行った施策
- 税務調査の傾向と対策
- 1日目に行われる事業説明の工夫
- 税務署からの質疑とそれに対する応答
今後入る可能性のある税務調査に対して、何かしらの対策を行いたいという方は必見です!
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