「TikTokに無断転載されている動画を見つけたけど違法ではないの?」
「無断転載するとどんなことが起こるの?」
「無断転載にならない方法ってあるの?」
こんなお悩みにお答えします。
TikTokに無断転載されている動画を見かけるケースはよくありますよね。ただし、無断転載すると動画の削除やアカウントを停止させられるかもしれません。
最悪のケースを考えると、著作権の侵害によって刑事罰を受けたり、製作者から訴えられて損害賠償を支払ったりする可能性があります。
しかし「無断転載してはいけない理由」や「どういうときに該当するか」について、あまり知られていないのも事実。そこで、本記事では、以下の内容について解説します。
- 違反になる理由
- 無断転載に該当するケース
- 違反報告の手順
- 無断転載しないためにできる投稿方法
- 無断転載された場合の対応方法
無断転載についてあまり知らない方は、本記事を最後まで確認してみてください。
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目次
TikTokにYouTube動画を無断転載するのは禁止!違反になる2つの理由を解説
「TikTokでは無断転載された動画があるけど、これって大丈夫なの?」と疑問に思うかもしれません。実際には、利用規約や法律で禁止される行為です。
そこでこちらでは、無断転載が違反になる2つの理由を詳しく解説します。
- TikTokの利用規約で禁止されている
- 著作権法に違反している
それぞれ順番にみていきます。
1. TikTokの利用規約で禁止されている
無断転載はTikTokの利用規約で禁止される行為です。
無断転載は「著作権の侵害」に該当すると明記されているため、動画の削除やアカウントの停止などのペナルティを受ける可能性があります。
TikTokの利用規約で禁止される行為なので、ほかのSNSやTVから動画を切り抜いて投稿するのはやめましょう。
2. 著作権法に違反している
無断転載は、著作権法に違反する行為です。
著作権法21条の複製権において、コピーした動画を不特定多数の人が閲覧できるSNSにアップする行為は違法です。
たとえば、TVやアニメの放送を録画する行為は認められていますが、製作者に無断でTikTokをはじめとするSNSに投稿するのは禁止されています。
また、録画した動画を一部編集して投稿する行為も著作権違反に該当するので、注意しましょう。
TikTokで無断転載したときに起こりえる4つのケースと注意事項
TikTokで無断転載したときに起こりえることとして、以下4つのケースがあげられます。
- 動画の削除
- アカウントの停止・削除
- シャドウバン
- 製作者から訴訟
- 【注意】収益化しなくても無断転載は禁止
それぞれ順番に解説していきます。
1. 動画の削除
無断転載された動画が見つかると、アップした動画は削除される可能性があります。再生数が増えても、もともとの動画が消えるのはつらいですよね。
動画が削除されると違反理由の通知が届くため、内容を確認してみてください。
2. アカウントの停止・削除
複数回の無断転載が発覚すると「アカウントの停止」もしくは「削除」される可能性があります。違反の度合いに応じて、以下の処分がくだされます。
一時停止:24〜48時間のあいだ、動画の投稿やコメント、ライブ配信ができない
永久停止:アカウントにログインできなくなる
一時停止は比較的軽微な罰則です。ただし、複製した動画を複数回にわたり投稿する行為は悪質であると判断され、永久停止される可能性があります。
3. シャドウバン
無断転載した動画を投稿すると、シャドウバンされる可能性があります。
シャドウバンとは:
通知のこないペナルティのことです。
動画を投稿しても「おすすめ」に載らなくなります。動画の再生数が増えなかったり「コメント」や「いいね」がつかなくなったりするので、フォロワーが伸びにくくなります。
シャドウバンはサイレントに処分がくだされるため、自分ではなかなか気づきにくいです。ただし、無断で使用した動画を削除すると、シャドウバンは解除される可能性があります。
シャドウバンの見つけ方や対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
TikTokのシャドウバンには要注意|10個の原因や確認の仕方・対処法まで徹底解説
4. 刑事罰や製作者から訴訟
無断転載の動画を製作者が見つけると、訴えられる可能性があります。
無断転載は著作権法119条1項に該当する行為です。
刑事罰を受けると「10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する(どちらも科する)」の処分がくだされます。
また、損害賠償を請求されると、多額の現金を支払わなければいけません。著作権違反には重い罰則があるので、TikTokへの無断転載はしないようにしましょう。
5.【注意】収益化しなくても無断転載は禁止
tiktokでの無断転載は収益化しなくても禁止です。
そもそも無断転載は著作権法に違反するため、立派な犯罪となります。収益化していないからと言って無断転載するのはやめましょう。
TikTokの無断転載に該当する5つのケース
「無断転載が禁止されているのはわかったけど、どんなケースが違反になるの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこちらでは、TikTokの無断転載に該当する5つのケースを紹介します。
- テレビやアニメの映像を切り抜いて投稿する
- ほかのSNSの投稿を許可なく転載する
- 他人の動画を一部編集して投稿する
- イラストや雑誌、書籍の画像をそのまま投稿する
- 楽曲を無断で使用する
それぞれ、順番にみていきます。
1. テレビやアニメの映像を切り抜いて投稿する
テレビやアニメの映像を切り抜いて投稿する行為は、無断転載に該当します。
テレビ放送を録画して、個人で楽しむだけなら違反にはなりません。ただし、TikTokは不特定多数の人が閲覧できるので、複製した動画を投稿するのは著作権違反に該当するのです。
テレビやアニメの映像を無断で使用するのはやめましょう。
2. ほかのSNSの投稿を許可なく転載する
ほかのSNS投稿を許可なく転載する行為は、無断転載に該当します。
Youtubeでクオリティの高い動画を見つけたとき、自分のものとして投稿したくなるかもしれません。しかし、違反行為にはかわらないので、注意してください。
他人が制作した動画を投稿したいときは、製作者の許可をもらいましょう。
3. 他人の動画を一部編集して投稿する
他人の動画を一部編集して投稿するのは、無断転載に該当します。
オリジナル動画の著作権は製作者にあるので、一部を改変しても著作権違反に該当するからです。
他人の動画を使用する場合は、許可をもらうようにしましょう。また、TVやアニメなどの映像は許可がおりない可能性が高く、使用しないのが無難です。
4. イラストや雑誌、書籍の画像をそのまま投稿する
イラストや雑誌、書籍の画像をそのまま投稿するのは無断転載に該当します。
TikTokには雑誌や漫画の画像を切り抜いて、そのまま投稿するケースが見られますが、違法行為です。
雑誌や書籍などを自分の動画で使いたいなら、紹介する形式で扱いましょう。
なお、引用元を載せても著作権法違反とならないわけではないため、注意してください。
オリジナルを提供している方から許可をもらっている場合は著作権法違反とはなりません。どうしても転載する場合は、引用元を載せたので安心するのではなく、本人の許可を得るようにしましょう。
5. 楽曲を無断で使用する
楽曲の無断使用は著作権違反になるので、注意しましょう。製作者や販売会社が著作権をもっているからです。
CDの原盤やカラオケの楽曲を使用するのは違法なので、TikTokのBGMを使用するようにしてください。使いたい楽曲がTikTokにない場合、自分で演奏すれば著作権違反になりません。
TikTokの無断転載を見つけたら違反報告しよう!通報の仕方を解説
TikTokの無断転載を見つけたら、違反報告しましょう。運営が審査して動画を削除してくれる可能性が高くなります。
そこでこちらでは無断転載された「動画」と「アカウント」を通報する方法を解説します。
- 無断転載の動画を違反報告する
- 無断転載しているアカウントを違反報告する
- コメントを違反報告する
- DMを違反報告する
- アカウント乗っ取りの違反報告する
それぞれ順番に解説するので、参考にしてみてください。
1. 無断転載の動画を違反報告する
無断転載された動画を見つけたら、違反報告します。まずは、通報を考えている動画のページを開き、「シェア」を選択しましょう。
「報告する」を選びます。
そのあと、違反理由をつけます。今回は無断転載なので「偽造品と知的財産」を選びましょう。
著作権侵害の場合は「知的財産権の侵害」を選択します。
「著作権侵害の報告フォーム」を選択します。
報告したあとはTikTok社が審査するので、該当の動画が削除されるのを待ちましょう。
2. 無断転載しているアカウントを違反報告する
複数の動画が無断転載されているのを発見したら、アカウントを通報しましょう。運営が悪質であると判断すれば、アカウントの停止処置が取られます。
最初に、通報したいアカウントのユーザープロフィールを開き、「シェア」を選択します。
「報告する」を選んで理由をつけましょう。
無断転載に該当するため「偽造品と知的財産」を選びます。
著作権侵害の場合は「知的財産権の侵害」を選択します。
「著作権侵害の報告フォーム」を選択します。
違反報告後は運営が審査したあと、無断転載と認められた場合、動画の削除とともにアカウントが停止されます。
3.コメントを違反報告する
自分が投稿した動画に好ましくないコメントをされた場合や無断転載しているアカウントからのコメントがあった場合は、違反報告をしましょう。
まずは、通報したいコメントを選択し、「報告する」を選びます。
「通報する理由を選択」を選択します。
最後に「送信」を行うことでコメントの通報は完了です。
4.DMを違反報告する
無断転載しているアカウントや違反行為をしている方からのDMを通報する方法は以下のとおりです。
最初は、通報したいDMを選択します。
次に画面右上の3本線をタップし、「報告する」を選択してください。
通報する理由を選びます。
「送信」を選択して、DM通報の完了です。
5.アカウント乗っ取りの違反報告する
tiktokだけではないですが、SNSを使っているとアカウントを乗っ取られる場合があります。今回はtiktokのアカウントを乗っ取られた場合の通報方法を解説します。
まず、プロフィール画面右上の3本線を選択します。
続いて「設定とプライバシー」を選びます。
次に、画面をスクロールし、「問題の報告」を選択してください。
再び画面をスクロールし、「TikTokとチャット」を選択します。
アカウントが乗っ取られた旨を入力して、対応方法を確認してください。
TikTokで無断転載せず著作権法に引っかからない4つの方法
TikTokで無断転載にならず著作権法に引っかからない方法は、以下4つのとおりです。
- オリジナルの動画を投稿する
- 商標フリーの音源・画像・動画を使用する
- 製作者に許可をとって投稿する
- 動画内で作品を紹介する
それぞれ順番に解説するので、参考にしてみてください。
1. オリジナルの動画を投稿する
著作権違反が気になるのなら、オリジナルの動画を投稿するようにしましょう。著作権は自分にあるので、自由に編集して投稿できるからです。
ただし、自分で編集するとしても「フォロワーを増やせる動画の作り方がわからない」と思う人が多いのではないでしょうか?
そこでこちらでは、TikTok開始から2週間で1.2万人を達成したチエロさんのインタビュー記事を紹介します。フォロワーを増やすコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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2. 商標フリーの音源・画像・動画を使用する
商標フリーの音源や画像、動画を使用すれば、無断転載になるかを気にする必要はありません。したがって、商標フリーの素材を使って動画を制作してみてください。
画像や動画の素材については、以下のサイトがおすすめです。
【フリー画像】
【フリー動画】
商標フリーの素材を編集して使えば、おしゃれでクオリティの高い動画を制作できます。お気に入り登録して、ぜひ試してみてください。
3. 製作者に許可をとって投稿する
無断転載にならないように、製作者に許可をとってから使用しましょう。
TVや映像、映画などの使用許可を取るのは難しいですが、個人のSNSやサイトであれば使える可能性があるからです。
SNSであれば、DMから使用許可をもらいます。また、サイトには問い合わせフォームが設置されていると思うので、送信先から質問してみてください。
使いたい動画や画像などがあれば、製作者に許可をとってから投稿しましょう。
4. 動画内で作品を紹介する
動画や画像などの無断使用はできませんが、動画内で作品を紹介するのは問題ありません。引用の形式で、紹介できるからです。
引用するためには、以下のとおり引用元の出典を明記する必要があります。
- 製作者
- 販売会社
- 引用したページ
また引用したからといって、画像をそのまま使うだけでは不十分です。あくまでも引用なので、作品の画像が中心になると無断転載に該当するからです。
内容についてネタバレをしないように、自分の感想を動画内に入れましょう。
TikTok動画や画像を無断転載された場合の対応方法3選
tiktokでは無断投稿するユーザーが増えています。自分が投稿したオリジナル動画や画像を無断転載されるケースもあり、その場合の対応方法を紹介します。
- 無断転載されたコンテンツの削除を求める
- 訴えて賠償請求や差止めを求める
- 警察へ相談し刑事事件化を検討する
自分が頑張って作成した作品の無断転載拡大を防止するためにも、最後までお読みください。
1.無断転載されたコンテンツの削除を求める
無断転載している方にコンテンツの削除を求める方法があります。
オリジナルを持っている方は、無断転載者に著作権侵害を主張してコンテンツ削除を求めることができます。
無断転載しているアカウントがわかったら、投稿者に著作権違反の旨を伝えて削除してもらうようにしましょう。もし、直接削除依頼することに抵抗感がある方は、運営に削除要請を行う方法もあります。
2.訴えて賠償請求や差止めを求める
無断転載は著作権法違反にあたります。そのため、違反者を訴えることで賠償請求や差止めを求めることが可能です。
ただし、訴えるためには、投稿者がどこの誰であるかを特定しなければなりません。特定するためには「発信者情報開示請求」を行う必要があります。
発信者情報開示請求とは、プロバイダ責任制限法で定められた法律で、インターネット上での誹謗中傷などの権利を侵害された場合に関して定められています。この法律により、匿名で行われているインターネット投稿でも、投稿者の氏名や住所を特定できるのです。
無断転載がわかった場合は、証拠となるスクリーンショットや投稿のURL、投稿日時など証拠となるものを残しておきましょう。その後、弁護士に相談することで発信者情報開示請求が行えるようになり、訴えることも可能となります。
3.警察へ相談し刑事事件化を検討する
著作権法違反は刑事事件の捜査対象となっています。
刑事事件として操作してもらうためには、警察に被害届を出す必要があり受理してくれるかは内容次第ですが、検討するのも一つの選択肢です。
著作権を侵害したものは、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金に処し、またはこれを併科するとされています(著作権法119条1項)。
いづれにしても無断転載は法律違反となるため、必ずやらないことはもちろん、無断転載を見かけたら通報するようにしましょう。
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