Brainメディア運営部です!
今回は、SNSマーケティングの専門家・あおさんにご協力いただき、
〝インフルエンサーが失敗する7つの典型パターン〟について深掘りしていきます。
簡単にあおさんの紹介をさせていただきます。

「フォロワーも多くて順調そうだったのに、
なんであの人急に消えたの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
実際、InstagramやX(旧Twitter)などで発信を仕事にしている人の中には、
ある日を境に表舞台から姿を消すインフルエンサーが少なくありません。
原因は、目立つ炎上や詐欺被害だけではなく、
〝地味だけど確実に失敗へ向かう思考と行動〟に潜んでいます。
たとえば、ある女性インフルエンサーは、
彼氏でもあるマーケターに業務のすべてを任せていた結果、
収益は伸びず、仕事も自由も失い、最終的にSNSを閉鎖しました。
「これは特殊な話でしょ?」と思うかもしれません。
でも実は、似たような構造で悩んでいるインフルエンサーは驚くほど多いのです。
本記事では、あおさんがこれまで見てきた実例をもとに、
〝インフルエンサーがやりがちな失敗パターン〟を7つに分類して解説。
「なぜその行動がNGなのか?」
「どうすれば長く活動を続けられるのか?」
といった、読者自身の行動に直結する視点でお届けしていきます。
「このままじゃまずいかも」と感じた方にこそ、
ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
目次
なぜインフルエンサーは突然失速するのか?
よくある7つの失敗パターンと末路
多くのフォロワーに支持され、華やかに見えるインフルエンサーが、
ある日突然〝消える〟。
その背後には、〝信頼の喪失〟や〝ビジネスの甘さ〟が潜んでいます。
商品内容の虚偽で炎上した人、
怪しいマーケターに任せて詐欺案件に巻き込まれた人。
共通するのは、発信力はあっても〝基礎力〟や〝危機管理〟が不足していた点です。
本章では、そうした失速パターンと末路を7つに整理。
発信で長く生きるためのヒントが、ここにあります。
バレた瞬間に終わる !
嘘・誇張による信頼崩壊の代償
インフルエンサーにとって最大の資産は〝フォロワーの信頼〟です。
たった一つの嘘が、その土台を一瞬で崩壊させます。
あるインフルエンサーは「無添加」と謳った自社商品を販売していましたが、
後に実際には添加物が含まれていたことが発覚。
SNS上で炎上し、謝罪と賠償対応に追われる結果に。
商品回収後も信頼は戻らず、アカウントは実質閉鎖状態。
ビジネスの継続は不可能になりました。
また別のケースでは、「お金に困っている」と共感を集めていた人物が、
実は高収入であったことが判明し、
〝共感の裏切り〟としてフォロワーが大量離脱。
真実を明かさなかったこと自体が、
信頼を削ぐ行為になったのです。
インフルエンサーは〝誠実さ〟が収益を生む職業です。
小さな誤魔化しでも、フォロワーは必ず見抜きます。
信頼を守ることが、継続的な発信活動の最低条件なのです。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 〝インフルエンサーの生命線〟はフォロワーからの信頼。
- 〝嘘や誇張〟は、たとえ小さなものでも信頼を一瞬で破壊する。
- 〝誠実な発信〟こそが、長期的に活動を続けるための絶対条件。
インフルエンサーとして成功を夢見るなら、
何よりもまず〝信頼を裏切らない〟姿勢を徹底すべきです。
「マーケターに任せた結果…」
裏方選びを誤ると全てが崩れる
フォロワーを惹きつける力を持つ一方、
数字や管理に疎いインフルエンサーは、
マーケターとタッグを組むことで弱点を補います。
だがその裏方が〝利益最優先の怪しい人物〟だった場合、すべてが崩壊します。
たとえば、決済や会計を丸投げした結果、
知らないうちに投資詐欺に関与させられたり、
不当な発注をされていたという事例は珍しくありません。
インフルエンサー自身が内部構造を理解していないため、
発覚したときには手遅れというケースも多くあります。
特に恋人関係で共同事業をしている場合は要注意。
女性が高収入でも、固定給で搾取されたり、
喧嘩でアカウントのパスワードを奪われるといったトラブルも実在します。
マーケターは〝経営の共同責任者〟。
信頼や倫理観を見極めずに任せることは、自分の未来を丸ごと渡すことと同義です。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- インフルエンサーの弱点を補うためにマーケターは必要だが、その〝裏方選び〟が成功の鍵を握る。
- 怪しいマーケターは、〝目先の利益〟を優先し、インフルエンサーの信頼や健全性を損なう可能性がある。
- 特に〝カップルでのビジネス〟は、搾取のリスクが高く、相手の〝倫理観〟を慎重に見極める必要がある。
裏方選びは、単なる業務委託ではなく、
〝未来を左右する経営判断〟と捉え、慎重に進めるべきでしょう。
SNSが生む〝理想の自分と自我とのギャップ〟
SNSでは〝完璧な自分〟を演じる圧力があります。
「清楚」「おしゃれ」「人に優しく」といった理想像に縛られ、
現実の自分と発信内容の間にギャップが生まれるのです。
たとえば、過去に人間関係で悩んだ経験を持つインフルエンサーが、
SNS上では一貫してポジティブで聖人のような発信を続けていた結果、
「疲れてもう発信できない」と、更新をやめてしまう例もあります。
また、結婚や妊娠など私生活の変化を〝隠す〟ことで共感を維持しようとする人も多く、
それが精神的な負担に。
結果として本音を語れず、投稿が苦痛になっていきます。
完璧さではなく〝人間らしさ〟こそが、
フォロワーとの絆を深める鍵です。
小さな弱さや葛藤を共有できる発信者こそ、
長く支持される存在となります。
ここまでの内容を、シンプルに整理すると次のようになります。
- SNS上で〝理想の自分〟を演じ続けることは、精神的疲弊を招き、活動停止の原因となる。
- 完璧な人間像は共感を得にくく、フォロワーは〝人間らしさや弱さ〟にこそ惹かれる。
- 私生活の告白を避けることで生じるギャップは、発信者自身を苦しめ、長期的な関係構築を妨げる。
一時的なフォロワー数よりも、
〝本当の自分を伝える〟ことが長期的な活動には不可欠。
〝理想の自分〟に囚われず、〝ありのままの自分〟で発信することが、
インフルエンサーとしての持続的な成長に繋がるでしょう。
成功パターンへの過信で今うまくいっていてもコケる
一度成功すると、人はそのパターンを過信しがちです。
SNSのトレンドが変化しても、
〝自分のやり方が正しい〟という思い込みが成長を止めてしまいます。
たとえばInstagramでフィード投稿を極めた人が、
リールやX(旧Twitter)など新しい媒体に乗り換えず、
結果として伸び悩んでいくという事例は後を絶ちません。
SNSは常に変化しています。
かつての成功法則が次の日には通用しなくなる世界です。
変化に敏感なインフルエンサーは、時代に合わせて媒体や表現を柔軟に変え、
チャンスを広げていきます。
〝うまくいっている今こそ〟、次の一手を打つ準備をすべきです。
成功を維持するためには、過去の成功体験に固執せず、新しい可能性に目を向ける姿勢が欠かせません。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- SNSは常に変化しており、〝過去の成功パターン〟が未来の足かせになることがある。
- 成功体験に固執せず、〝新しい変化〟を常に敏感に察知し、対応していく柔軟性が必要。
- 既存の成功を維持しつつ、〝新たな可能性〟を探し、複数に手を広げることが長期的な活躍に繋がる。
現状維持だけでは、SNSの世界では〝後退〟を意味します。
常に〝次の一手〟を模索し続けることが、
インフルエンサーとしての寿命を延ばす鍵となるでしょう。
月額ウン十万のツール地獄 !
固定費で首が回らなくなる瞬間
発信業は原価が少ない分、
油断すると〝見えない固定費〟が経営を圧迫します。
ツール代、オンラインサロン、コンサル、動画編集アプリなどが積み重なれば、
月数十万円の支出も珍しくありません。
あるインフルエンサーは、Lステップに月額20万円を払い、
その他にも複数のサブスクリプションを契約。
売上が伸びているときは気にならなくても、ひとたび売上が落ちれば一気に資金繰りが悪化します。
問題は、そうした支出の内訳を〝把握していない〟こと。
感情で契約し、数字で管理しないまま進めていると、
固定費が増えても危機感が湧きません。
インフルエンサーにも〝経営者の視点〟が必要です。
収支を可視化し、必要な支出かどうかを常に見直す姿勢が、
継続できるビジネスの土台になります。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 発信業には〝見えない固定費〟が多く存在し、これが経営を圧迫する可能性がある。
- ツールやサービスへの安易な契約は、〝月額の出費〟を予想以上に膨らませる。
- 収支を感情で管理せず、〝数字で把握〟し、固定費の見直しや柔軟な調整を怠らないこと。
インフルエンサーも一事業者として、
〝堅実な経営感覚〟を持つことが、安定した活動継続には不可欠です。
自分を見失い、フェードアウトする発信者たち
派手な失敗ではないが、気づけば消えている。
そんなインフルエンサーたちは少なくありません。
明確な目的や軸がないまま発信を始め、やがて迷子になり、静かに更新が止まっていくパターンです。
会社員に戻る、別の事業に進む、家庭に専念する…。
選択肢は様々ですが、いずれも〝発信が合わなかった〟〝続ける理由がなかった〟という共通点があります。
特に〝攻略型〟の人ほど、早期に成果を出す反面、
成長や刺激を感じにくくなり、
より魅力的な選択肢へ簡単にシフトしてしまいます。
一時の熱量ではなく、〝自分なりの発信理由〟を持っているか。
それがなければ、少しの変化で軸を失い、
発信をやめる日がやってくるのです。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 発信活動に〝明確な目的や軸〟がないと、〝なんとなく〟フェードアウトする可能性が高い。
- 早期に成功を収める〝攻略型〟の人は、次の刺激を求めて発信から離れる傾向がある。
- 長く発信を続けるためには、〝深い情熱や社会貢献意識〟といった内面的な動機が不可欠。
発信を仕事にするなら、
〝なぜ今、自分が発信するのか?〟という問いに、
常に明確な答えを持っておくべきです。
「まさか自分が…」
詐欺に引っかかり全てを失う瞬間
急激な収入増は、詐欺師の格好の標的になります。
インフルエンサーが仮想通貨や不動産などの〝儲け話〟に飛びつき、
数百万円単位で失う事例が後を絶ちません。
多くの場合、投資や税金など〝お金の知識〟が不足しており、
「これは本当にいい話」と信じて疑わない心理が働きます。
中にはSNSで詐欺商材を広めてしまい、
社会的信用まで失ったケースもあります。
収益が増えるほど、〝守るべきもの〟も増えます。
その時に必要なのは、リターンではなくリスクを見抜く力。
お金を扱う職業である以上、ファンの信頼だけでなく、
資産の管理責任も問われるのです。
発信で得た利益を守るには、派手な案件に乗る前に、
冷静な判断力とリテラシーが必要不可欠です。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 収入が増えたインフルエンサーは、〝投資詐欺〟のターゲットになりやすい。
- 〝お金の知識不足〟と〝高揚感〟が、詐欺に引っかかる主な原因となる。
- 資産を守るためには、〝リスクを見抜く力〟と〝お金のリテラシー〟が不可欠。
安易な儲け話には必ず〝裏〟があると心得て、
自身のお金を〝守る意識〟を強く持ってください。

収入が増えた瞬間こそ、慎重さが一番大事。
守る力が、次のステージをつくります!
一時的な売上やバズだけでなく、
「繰り返し買ってもらえる信頼」を築く発信とは?
貢献視点と責任感を重視した“信頼資本”の構造を、
業界背景と共に丁寧に紐解く必読記事です。
【10年生き残る発信術】バズより〝信頼〟で選ばれる時代の戦い方
その失敗、なぜ起きたのか?成功する人と失敗する人の分岐点
SNSで注目されるインフルエンサーが、
ある日突然いなくなることは珍しくありません。
その背景には、目に見えない明確な〝分岐点〟があります。
それは、人気や感性に頼るか、
ビジネスとして基盤を築けるかの違いです。
いくら発信力があっても、数字管理やリスクへの備えがないと、やがて限界が訪れます。
過去には、人気商品に嘘が発覚し炎上、
信頼を失って業界から姿を消した例や、
裏方に任せた業務から詐欺関与が明るみに出て社会的信用を失った事例も。
この章では、そうした失敗の本質と成功者が共通して持つ視点を解説し、
発信者として長く活躍するために必要な思考の土台を探ります。
数字より〝人柄〟に頼るインフルエンサーの弱点とは?
フォロワーを惹きつける人柄は大きな武器ですが、
それに頼り切ってしまうと危険です。
人気が先行することで、自分は成功者だという錯覚が生まれ、
裏側の地味な作業を軽視してしまうのです。
実際に、フォロワー10万人を超えるある発信者は、
会計や契約管理を放置し、案件選びも感覚で決めていました。
その結果、不要な経費で赤字になり、さらに悪質業者とトラブルになって活動を停止しています。
人柄は「入口」にはなりますが、
長く発信を続けるには、数字を読み、仕組みを整える〝基礎体力〟が不可欠です。
魅力だけではビジネスは続きません。
ここまでの内容を、シンプルに整理すると次のようになります。
- 人柄や人気は発信の「入口」となるが、それだけに頼るとビジネスは続かない。
- フォロワー数が増えても、会計や契約管理を怠ると、予期せぬトラブルや赤字を招く。
- 発信者には、華やかな活動の裏で、数字に基づいた堅実な「ビジネス基礎体力」が求められる。
感情や感覚だけでなく、
客観的な数字で自身のビジネスを把握し、管理する視点を持つべきである。
インフルエンサーとして長く活躍するには、
人柄を磨くことと同時に、
ビジネスの基盤をしっかりと築き上げることが重要です。
「嫌われたくない」がすべてを曇らせる
フォロワーの期待に応えたい気持ちが強すぎると、
発信者自身が疲弊してしまいます。
すべての意見に応えようとすれば、
どんどん発信内容は曖昧になり、自分の軸も失ってしまいます。
ある美容系インフルエンサーは、
批判を避けるために毎回異なる意見を取り入れすぎ、
発信の一貫性を保てず、最終的に「何を伝えたいのか分からない」と言われてしまいました。
共感は武器ですが、それに縛られると逆効果です。
時には「私はこう思う」と伝える強さが、
自分らしさを守り、信頼に変わります。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- フォロワーに「嫌われたくない」という思いは、発信者の軸を失わせ、疲弊の原因となる。
- 八方美人な発信は、コンテンツの一貫性を損ない、フォロワーに「何を伝えたいか不明瞭」という印象を与える。
- 共感を求めるあまり個性を失うと、結果的にフォロワーの離反を招く。
自身の意見や信念を明確に発信する〝勇気〟が、
本当の信頼関係を築く鍵となる。
フォロワー全員に好かれようとせず、
自分らしさを貫くことが、
インフルエンサーとしての持続的な成長に繋がるでしょう。
フォロワーは減る。
でも〝本当の自分〟を出すべき理由
フォロワー数は多いほど安心感がありますが、
増減に一喜一憂すると、等身大の自分を出せなくなります。
あるライフスタイル系インフルエンサーは、
結婚と妊娠を公表した途端、数千人のフォロワーが離れました。
それでも彼女は、家庭や育児のリアルを継続的に発信し、
新たな層との深いつながりを築きました。
フォロワーが減ることは、必ずしも失敗ではありません。
嘘をつかず、自分らしい発信を続けることが、
長期的な信頼と支持につながります。
一度、ここまでの重要なポイントをまとめてみましょう。
- フォロワー数の減少は一時的なものであり、それ自体が失敗を意味するわけではない。
- 自身の私生活の変化(結婚、出産など)を隠さず、正直に伝えることで、真の信頼を得られる。
- 等身大の自分を発信し続けることで、既存のフォロワーとの関係性が深まり、新たなファン層を構築できる。
偽りの姿を演じることは精神的負担となり、
長期的な発信活動の妨げになる。
数字の変動に惑わされず、〝本当の自分〟を正直に発信し続けることが、インフルエンサーとしての持続的な成長と充実感に繋がります。
変化を嫌う者が淘汰される
SNSの世界は、アルゴリズムもトレンドも常に変化しています。
かつての成功法則に固執し続けることは、時代に置いていかれる最大の原因です。
Instagramでフィード投稿に特化していたある発信者は、
リールが主流になってもスタイルを変えず、
次第にリーチが減少。
他の柔軟なインフルエンサーに追い抜かれていきました。
成功体験がある人ほど変化を嫌います。
しかし今の成功が明日も続く保証はありません。
環境に合わせて柔軟に進化できるかどうかが、
発信者の寿命を決定づけるのです。
この内容を実際に使う際、特に意識したいポイントは次の通りです。
- SNSプラットフォームのアルゴリズムやトレンドは常に変化するため、過去の成功体験に固執すべきではない。
- 新しい機能やコンテンツ形式(例:フィードからリールへ)への適応を怠ると、リーチの減少やフォロワーの停滞を招く。
- 長く活躍するインフルエンサーは、変化を恐れず、自身の発信スタイルや活動範囲を柔軟にアップデートしている。
常に市場やユーザーの嗜好にアンテナを張り、
〝変化を楽しむ〟くらいの姿勢が、SNSでの生き残りを左右する。
変化を恐れず、常に自身の発信をアップデートし続ける柔軟性こそが、
インフルエンサーとして長く輝き続けるための必須条件と言えます。

変化に乗り遅れた瞬間から、
発信者としての成長は止まっちゃうんです。
アップデートは習慣に!
SNSで成果が出ずに悩んでいる方必見。
発信を継続し、成果を出し続ける人が大切にしている5つのマインドセットを、
初心者にも分かりやすく解説しています。
SNS発信をライフワークにしたい方におすすめです。
SNS発信が続かない人へ|成果を出す人がやっているマインドセット5選
長く活躍するために〝今〟見直すべきポイント
SNSで一躍注目を集め、成功を収めるインフルエンサーは多く存在します。
しかし、その栄光が一過性で終わるケースも後を絶ちません。
表面的なフォロワー数やバズの裏で、継続的な活躍に必要な〝見落とされがちな基礎〟を怠っていることが原因です。
長く活躍し続ける人の共通点は、
派手なパフォーマンス以上に、地味な〝基盤づくり〟を怠らない点にあります。
マーケター選び、自己開示のバランス、プラットフォーム戦略、固定費管理。
これら一つひとつの小さな判断が、
キャリアの寿命を大きく左右します。
本章では、多くの人が見逃しがちな「4つの見直しポイント」に焦点を当て、
長く愛され、信頼されるインフルエンサーになるための実践的な視点を提供していきます。
マーケターと組むなら「実務力×倫理観」が必須条件
発信業においてマーケターと組むことは有効な戦略ですが、
選定基準を〝売上〟だけにすると危険です。
必要なのは〝実務力×倫理観〟の両立。
実際、敏腕と評されたマーケターに依頼したものの、
詐欺まがいの投資や不透明な契約でインフルエンサーごと信用を失った例もあります。
多忙を理由に収支や契約をチェックせず、
全責任を預けてしまった結果、共倒れしたのです。
信頼できるマーケターとは、
数字だけでなくブランドと倫理を守る〝共同経営者〟。
契約チェックや専門家の助言も欠かさず、
経営者の目線を持つことが必要です。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- マーケターを選ぶ際は、売上を伸ばす「実務力」だけでなく、長期的な信頼に関わる「倫理観」を重視すべきです。
- 自身のビジネス管理を怠り、全てを外部に任せきりにすると、予期せぬトラブルや詐欺に巻き込まれるリスクが高まります。
- 信頼できるマーケターは、あなたのブランドと資産を守る「共同経営者」という視点を持っています。
契約内容の確認や専門家(弁護士、税理士など)への相談を怠らず、
常に自身のビジネスに経営者目線を持つことが不可欠です。
マーケターとの協業は大きな可能性を秘めていますが、
その選び方と管理体制がインフルエンサーとしての命運を分けることを忘れないでください。
「いい人演じ」より「リアルな弱さ」を武器にする発信術
SNSでは「完璧な自分」を演じたくなりますが、
それは自分にもフォロワーにも負担をかけます。
ある母親インフルエンサーは、
理想的な育児を演じ続け疲弊していましたが、
ある日「育児が辛い」と正直に投稿。
結果は予想外で、「共感しました」「私も同じです」と多くの温かい声が届きました。
フォロワーが求めているのは、強がりではなく〝リアルな人間味〟です。
強さも弱さも等身大で語ることで、本当の共感が生まれます。
演じるのではなく、語る。
その勇気が長く続く関係性を築きます。
ここまでの内容を、シンプルに整理すると次のようになります。
- SNSで完璧な「いい人」を演じ続けることは、発信者自身の精神的疲弊とフォロワーとの距離を生みます。
- フォロワーは完璧な姿よりも、むしろインフルエンサーの〝人間的な弱さ〟や〝葛藤〟に共感し、親近感を抱きます。
- 自身の本音や困難を正直に開示することで、表面的な共感ではなく、フォロワーとの深いつながりを築けます。
一時的にフォロワーが減る可能性があっても、
〝ありのままの自分〟で発信し続ける勇気が、長期的な支持に繋がります。
「いい人」を演じる鎧を脱ぎ捨て、
あなたの〝リアルな人間味〟を表現することこそが、
フォロワーとの真の絆を深める鍵となるでしょう。
フィード型からリール・X・YouTube、1つの媒体に依存しない
かつてInstagramでは「統一感あるフィード投稿」が王道でしたが、
今は〝リール動画〟や他媒体が主流。
あるインフルエンサーは写真投稿に固執した結果、時代の波に取り残されました。
SNSのトレンドは日々変化します。
成功者はInstagramからYouTube、X、TikTokへと拡張し、
発信方法も柔軟に変えています。
「このやり方でうまくいったから大丈夫」は通用しません。
変化を楽しみ、複数チャネルを活用する柔軟性こそ、
インフルエンサーに不可欠なスキルです。
このパートで押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- SNSのアルゴリズムやトレンドは常に変化しており、過去の成功パターンに固執すると時代に取り残されます。
- 成功しているインフルエンサーは、新しい媒体やコンテンツ形式(例:リール、X、YouTube)へ柔軟に活動範囲を広げています。
- 「このやり方でうまくいったから」という過信は危険であり、常に変化を楽しみ、新しい手法を取り入れる姿勢が重要です。
一つの媒体に依存せず、複数のチャネルで発信することで、
リスクを分散し、より多くの層にリーチできます。
SNSの世界で長く輝き続けるためには、
固定観念にとらわれず、
常に〝変化の波〟に乗り続ける柔軟性が求められます。
見えない固定費が利益を食い尽くす
インフルエンサーの活動は、原価が少ないと誤解されがちですが、
実は固定費が利益を圧迫します。
ツール、サブスク、外注、人件費…。
無意識に契約したそれらが月に数十万円になることも。
Lステップ、Zoom、オンラインサロン、コンサル料などが積み上がり、
売上が下がった瞬間に首が回らなくなるというパターンは珍しくありません。
数字で管理せず感覚でお金を使うのは〝ビジネスの落とし穴〟。
固定費を見直し、売上の変動にも耐えられる経営体制を整えることが、
発信を仕事にする者にとって絶対条件です。
あらためて、行動に落とし込むべきポイントを簡単にまとめておきます。
- インフルエンサー活動は、一見見えにくい「固定費」が予想以上に高くつくことがあります。
- 月額制のツールやサービス、コンサルティング契約などが積み重なり、気づかぬうちに利益を大きく圧迫する可能性があります。
- 売上が変動しやすいビジネスであることを認識し、固定費を「感覚」ではなく「数字」で正確に把握・管理することが重要です。
緊急時の売上減少にも対応できるよう、
無駄な固定費を削減し、
柔軟に調整できる堅実な経営体制を構築すべきです。
華やかな発信活動の裏側で、
〝健全な経費感覚〟と〝堅実な財務管理〟を徹底することこそが、インフルエンサーとしての安定したキャリアを築く基盤となるでしょう。

数字を見ずに動くのは、
ビジネスじゃなくて〝運任せ〟です。
固定費は必ず管理しましょう!
初心者向けに、「誰に・どんな変化を届けたいか」を明確化する7つの基本視点を丁寧に解説。
発信の軸をちゃんと持つ重要性と、
その実践方法を具体的に知りたい方に最適です。
〝選ばれる発信者〟になるための7つの基本|SNS初心者が最初にやるべきこと
SNSで発信を仕事にしたい人が〝絶対に外してはいけない視点〟
SNSでの発信を仕事にしたい。
そう思い始めた時に、まず考えてほしいのは〝何を発信するか〟ではありません。
真っ先に意識すべきは、「どんな在り方で発信を続けるか」という〝視点〟です。
多くの人は、ノウハウやテクニックばかりを追いがちですが、
真に継続的な影響力を持つ人は〝在り方〟に軸があります。
逆に、ここを曖昧にしたまま発信を始めると、
方向性がブレたり、疲弊してしまうことになります。
本章では、発信における本質的なスタンスに迫ります。
発信に向いているかどうかではなく、どう在りたいか。
そこに気づけるかどうかが、
長く愛される発信者になれるかどうかを左右します。
向き不向きより〝在り方〟が大事
「私って、発信に向いてないのかも」
そう悩む人はとても多いです。
けれど、ここで大切なのは〝向き不向き〟ではなく〝在り方〟です。
たとえば、ある女性は「話すのが苦手」「人前に出るのが怖い」と言って、
長年SNSでの発信をためらっていました。
しかし、自分が経験した離婚やシングルマザーとしての葛藤を少しずつ文章にして投稿するうちに、同じような境遇のフォロワーが集まり始めました。
彼女は決して明るくテンション高く喋るタイプではありません。
それでも、静かで真摯な文章に人が共鳴し、
「この人の発信には救われる」と多くのコメントが寄せられるようになりました。
この事例が示す通り、向いているかどうかは表面的な特性では決まりません。
どれだけ有益な情報を発信できるか、
ということ以上に〝その人がどう在りたいか〟〝どんな姿勢で人と関わりたいか〟が問われているのです。
上手くやることより、自分に嘘をつかないこと。
完璧であるより、等身大であること。
そんな〝在り方の軸〟がある人にこそ、信頼は集まっていきます。
この話の内容を、少し整理しておきます。
- 〝発信の向き不向き〟は、性格や話し方ではなく〝姿勢〟で決まる
- 「喋るのが苦手」「明るくない」と悩む人でも、共感を集めることは可能
- 情報の有益性以上に、〝どんな気持ちで発信しているか〟が信頼を左右する
- 完璧さではなく〝等身大の誠実さ〟が、長期的な支持につながる
発信は「うまくやるか」ではなく、「どう在るか」。
その軸を持てるかどうかが、すべての始まりです。
一発屋と継続プレイヤーの決定的な違いとは?
一度バズったのに、その後まったく見かけなくなった発信者を見たことはありませんか?
それは、〝継続する力〟の差です。
一発屋の多くは、「何を売るか」「どう伸ばすか」にばかり意識が向いており、
自分の発信の背景や目的が不明瞭なまま進んでしまいます。
結果として、一度の成功が逆にプレッシャーとなり、その後の発信が迷走してしまうのです。
ある人物は、インスタグラムでバズった美容投稿をきっかけに一気にフォロワーを集めました。
しかし、最初の人気に固執しすぎたことで投稿内容はどんどん無理を重ね、
しまいには「誰に向けて発信しているのか分からない」と本人自身も迷子に。
一方、継続プレイヤーは違います。
初期から〝自分の軸〟を明確に持っており、
フォロワーとの関係も「情報提供」ではなく「対話」として捉えています。
数字ではなく〝つながり〟に価値を置く。
流行よりも〝信頼〟を大切にする。
こうした姿勢が、長期的な支持を生むのです。
継続とは、派手さの反対にあるように思えるかもしれません。
でも、地道に自分のスタンスを守り続けてきた人にこそ、真のブランドが宿ります。
あらためて、行動に落とし込むべきポイントを簡単にまとめておきます。
- 一発屋は「売る」「伸ばす」に偏り、軸がなく発信がブレやすい
- 継続プレイヤーは〝発信の目的〟と〝相手との関係性〟を重視している
- 数字やバズにとらわれず、〝信頼〟と〝対話〟をコツコツ積み重ねている
- 地道な継続こそが、最終的に〝ブランド〟を形成する源になる
瞬間的な成功よりも、信頼の積み重ねが、
発信者としての未来をつくります。
「なぜ、今発信するのか?」に答えを持とう
発信を始める理由が曖昧なままでは、いずれ壁にぶつかります。
なぜなら、発信とは〝自分の言葉に責任を持つ行為〟だからです。
そこに明確な動機がないと、
少しの批判で心が折れたり、成果が出ないときに迷いが生じたりします。
ある女性は、最初「収益化したい」という理由でSNSを始めましたが、
途中で何度も発信が止まりました。
そのたびに「誰のために、何のためにやっているのか」が分からなくなっていたのです。
あるとき、彼女は昔の自分が苦しんでいた頃を思い出しました。
「あのとき、誰かが同じような気持ちを発信してくれていたら救われたかもしれない」…
そう思ったとき、彼女の発信は変わりました。
「自分と同じように苦しんでいる人の力になりたい」
その想いを軸に発信を再開すると、
投稿の質も熱量も変わり、
自然とフォロワーとの関係性も深くなっていったのです。
〝なぜ、今発信するのか〟
この問いに、自分なりの言葉で答えられる人は強いです。
それがあるだけで、壁にぶつかっても立ち止まらずにすむからです。
一度、ここまでの重要なポイントをまとめてみましょう。
- 発信は〝自分の言葉に責任を持つ行為〟であり、明確な動機が不可欠
- 目的が曖昧だと、批判や成果の停滞で迷いやすくなる
- 過去の自分や誰かのために発信する〝他者視点〟が、発信を強く支える
- 〝なぜ今〟という問いに答えられる人ほど、継続する力を持っている
想いが言葉に宿るとき、
発信は単なる手段から〝使命〟へと変わっていきます。

自分の中にちゃんと理由がある発信って、
やっぱり伝わるし、強いんですよ!
まとめ:インフルエンサーの未来は〝土台の強さ〟で決まる
インフルエンサーとして長く活躍するために必要なのは、
バズや数字以上に〝土台の強さ〟です。
信頼を守る姿勢、裏方の見極め、柔軟な適応力、経費感覚、
そして「なぜ発信するのか」という軸。
それらを疎かにした先にあるのが、
静かな失速や突然のフェードアウトです。
今うまくいっている人ほど、一度立ち止まってほしいのです。
今のやり方は、来年も通用するでしょうか?
信頼される発信者であり続けるために、
守るべき軸と、変えるべき柔軟性を持てているでしょうか?
情報発信は、自分の人生観や誠実さが、
そのまま形となって現れる世界です。
だからこそ、無理に飾らず〝自分の在り方〟を大切にしてほしい。
フォロワーに好かれる前に、自分自身に嘘をつかないでほしい。
どんなに小さな一歩でも、
そこに〝自分らしさ〟と〝責任〟が宿っていれば、発信は確かな力になります。
今日からまた、丁寧に積み重ねていきましょう。
あなたにしかできない発信が、誰かを救い、
未来を変えていくはずです。