「フリーランスとしてこの先やっていけるのか不安」
「独立したら後悔するのかな」
「解決策を知りたい」
などと考えていませんか？
フリーランスは自由な働き方をできるのが魅力ですが、多くの人が不安を感じているのが実情です。
そこで本記事では、抱えがちな不安の理由と解消する方法を詳しく解説していきます。
現在フリーランスとして活動している方はもちろん、これから独立を目指したい方にも有意義な内容です。安心して働くためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
フリーランスが不安を感じる9つの理由
フリーランスが不安を感じる理由は、主に9つあります。
- 収入が安定しない
- 条件交渉ができない
- 営業に手が回らない
- 体調を崩しても保障がない
- もらえる年金が少ない
- 新しい技術についていけない
- 相談できる相手がいない
- 税金の知識がない
- 社会的信用度が低い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.収入が安定しない
フリーランスには会社員と違って固定給がないので、稼ぎにバラつきが出てしまいます。
努力次第で大きく稼げる可能性がある一方で、収入がいつ途絶えてもおかしくない働き方です。
クライアントの都合で、急に仕事がなくなってしまうケースは珍しくありません。
フリーランス協会の「フリーランス白書2021」によると、64.2％が「収入がなかなか安定しない」と回答しています。
継続案件であれば契約期間中は収入が安定しますが、スキルや実績がないと受注は困難です。
いつまでも経済的な不安がつきまとう状況に、多くの人が頭を抱えています。
2.条件交渉ができない
単価や納期などは生活に直結するので、不利な条件は交渉しないと不安を抱えたまま働かざるをえなくなります。
しかし、フリーランスの立場は、クライアントよりも弱くなりがちです。
「単価を上げたら受注できない」「一度断ったら次の依頼が来ない」といった懸念から、要望を伝えられない人は少なくありません。
実績のない駆け出しフリーランスだけでなく、エンジニアやデザイナーなどの技術職もに多く見られる傾向です。
相場よりも低い単価や過密なスケジュールで案件を引き受けた結果、消耗してしまいます。
3.営業に手が回らない
実務に追われて営業に手が回らないと、先行きが不安になります。
抱えている案件の契約が切れたときに、収入が途絶えてしまうプレッシャーが大きくなるためです。
また、クライアントの経営状況によっては、報酬の支払いが滞る可能性もあります。
優れた実績がない限り、仕事の依頼が舞い込んでくることは滅多にありません。
しかし、新規案件を探しておくべきだと思っていても、時間に余裕がないと営業活動は後に回しがちです。
実務と営業の両立が難しく、特定の案件やクライアントに依存した現状に不安を感じるフリーランスは多いです。
4.体調を崩しても保障がない
健康面の不安も、フリーランスを悩ませる原因の1つです。
利用できる社会保障制度が手薄なので、体調を崩すと収入が途絶えてしまいます。
会社員であれば、仕事中の怪我や病気には労災がおりますし、傷病手当金も支給されます。
しかし、フリーランスにはないので死活問題です。
どれだけ気をつけていても、怪我や病気をする可能性は誰にでもあります。
現時点では健康でも、年齢が上がるにつれて「この働き方を長く続けられるのか」という不安は大きくなります。
5.もらえる年金が少ない
老後の不安は、フリーランスにとって避けて通れない問題といえます。
フリーランスが加入する国民年金は、会社員の厚生年金と比べると受給額が少ないです。
厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、月にもらえる年金の平均額は約10万円の差があります。
- 国民年金受給者：5.6万円
- 厚生年金受給者：14.6万円
また、障害年金や遺族年金の受給額も少なくなるので要注意です。
会社員であれば年金の他に退職金も期待できますが、フリーランスにはありません。
年金以外の備えや貯蓄がなければ、老後の不安はますます大きくなります。
6.新しい技術についていけない
新しい技術についていけないと、フリーランスとしての市場価値が下がってしまいます。
クライアントからの要望に応えられないので、案件の受注は難しくなります。
特にIT業界では進歩が目まぐるしく、トレンドの移り変わりも速いです。
若いうちは新しい技術が出てきても対応できますが、年齢を重ねると次第に厳しくなってくるでしょう。
いくらやる気があっても、実力が追いついていないと稼げないのがフリーランスの現実です。
常にアンテナを張り巡らせて新しい技術を学び続けることに、不安や焦りを感じている人は少なくありません。
7.相談できる相手がいない
相談できる相手がいないのも、フリーランスの不安要素です。
ひとりで仕事をこなす場合がほとんどなので、悩みや問題を抱えていても自分で解決しないといけません。
会社員であれば上司や先輩がいるので、事態が深刻になる前に相談できます。
経験を活かしたアドバイスをくれるなど、親身になってサポートしてくれるでしょう。
しかし、フリーランスは、仕事で行き詰まったときに助けてくれる相手が近くにいません。
技術的な問題だと、家族や友人に打ち明けても解決に至るケースは少ないです。
相談できる相手がいない孤独感から、より不安が増してしまいます。
8.税金の知識がない
会社員であれば、税務処理は基本的に会社に任せて問題ありません。
対してフリーランスは、確定申告などの税務処理も自分でする必要があります。
知識が乏しく、以下のような不安を抱えている人は多いです。
- 正しいやり方でできているのか
- 会社員のほうが税金が安いのではないか
- 稼げるようになると税金が高くなって手元に残るお金が減るのでは
フリーランスは工夫次第で節税できるのがメリットである反面、知識不足で強みを活用できていないケースが散見されます。
9.社会的信用度が低い
フリーランスは支払いの遅延リスクが高いと判断されるため、会社員と比べて社会的信用度が低いです。
十分な稼ぎがあっても、信用を得るには時間がかかります。
社会的信用度が低いと、さまざまな場面で支障をきたします。
- クレジットカードの審査に落ちる
- ローンが組めない
- 賃貸の契約を断られる
- 金融機関からの融資が下りない
ライフプランにも影響するため、家族から「安定した仕事に就いてほしい」と言われることもあるでしょう。
社会的信用度が低いことで、フリーランスとして活動を続けていくべきか不安を抱く人は珍しくありません。
フリーランスが不安を解消する方法7選
こちらでは、不安を解消する方法を7つ紹介します。
- スキルアップする時間を捻出する
- 取引先の数を増やす
- SNSやオンラインサロンで交流する
- ライフプランを明確にする
- 老後に向けた備えをする
- 税金の知識を身につける
- 法人化する
すぐに実践できるものや長期的な取り組みもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.スキルアップする時間を捻出する
忙しいとつい後回しにしがちですが、スキルアップするための時間を確保してください。
フリーランスとしての市場価値を高めることで、金銭的な不安を解消する糸口になります。
- 単価が上がって収入アップ
- 作業時間が短くなってスケジュールに余裕が出る
- 対応できる幅が広がるので案件を獲得しやすくなる
実務以外にも経理などやるべきことは多いですが、スキルアップのための時間もスケジュールに組み込んで捻出しましょう。
最近では動画のオンライン講座など、スキマ時間を活用して学べる環境が整っています。
2.取引先の数を増やす
取引先の数を増やせば、特定のクライアントに依存する必要がなくなるので、リスクヘッジになります。
営業に手が回らない方におすすめなのが、フリーランスエージェントの活用です。
スキルや実績、希望条件などを登録すれば、自分にぴったりの案件を紹介してくれます。
営業活動や契約にかかる手間を省けるので、実務に専念しながら取引先の数を増やせるのがメリットです。
また、キャリア形成について相談に乗ってくれるサービスもあります。
無料で利用できるものがほとんどなので、悩みを抱えている方は気軽に登録してみてください。
▼おすすめのフリーランスエージェントを紹介▼
【厳選】フリーランスエージェント5選！メリット・デメリットや利用するポイントも解説
＞＞【厳選】フリーランスエージェント5選！メリット・デメリットや利用するポイントも解説
3.SNSやオンラインサロンで交流する
SNSやオンラインサロンでの交流も、不安を解消するために有効な手段です。
同じ境遇の人とやり取りすることで孤独感が軽減されますし、相談相手が見つかる可能性もあります。
また、仕事の獲得経路としても期待できます。
フリーランス協会の「フリーランス白書2022」によると、仕事獲得経路は人脈が65.9％で最多です。
ひとりで不安をなかなか解消できず悩んでいる方は、SNSやオンラインサロンで積極的に交流してみてください。
4.ライフプランを明確にする
理想的なライフプランを考えることが、将来の不安を解消するきっかけです。
イベントが起きる大まかなタイミングや必要な金額をあらかじめ把握できるので、フリーランスとしてどう働くかの行動目標を立てられます。
- 結婚するのか
- 子どもの人数
- 住宅の購入
- 退職する年齢
などの希望を明確にしてみましょう。
ただし、理想から逆算するだけだと、非現実的な目標設定をしてしまうケースもあります。
「現在の活動や業務を続けたらどの程度達成できるか」という視点で考えるのも忘れないでください。
5.老後に向けた備えをする
国民年金だけでは老後の生活が心配な方は、その他の備えを検討してみてください。
収入の増加が見込めれば、不安は軽減されます。
- 国民年金基金：厚生年金のように国民年金に上乗せする年金
- 付加年金：月額400円で年金の上乗せができる
- iDeCo(個人型確定拠出年金) ：掛金と運用益との合計額を給付として受け取れる
また、退職金の代わりになる「小規模企業共済」もおすすめです。
事業の廃業や退職時に、それまで積み立てた金額を受け取れます。
どの備えも、貯金とは異なり節税効果があるのも利点です。
小さな負担額で始められるので、取り組んで見る価値は十分にあります。
6.税金の知識を身につける
お金の不安を軽減するためにも、税金の知識を身につけてください。
支出と控除をしっかりと計上できるようになれば、節税にもつながります。
フリーランスに必要な税金関連の情報をまとめた本がたくさん販売されているので、まずは1冊購入してみるのがおすすめです。
税金関連の決まりは年度毎の変更も多いので、ネットで最新情報も忘れずにチェックしましょう。
理解が深まったら、税務処理は会計ソフトを活用するとスムーズです。
▼フリーランスの確定申告を詳しく解説▼
【初心者必見】フリーランスによる確定申告の方法を徹底解説！節税に役立つ情報を紹介＞＞【初心者必見】フリーランスによる確定申告の方法を徹底解説！節税に役立つ情報を紹介
7.法人化する
法人化とは、会社を設立してフリーランスとしての事業を引き継ぐことです。
「法人成り」とも呼ばれています。
法人化すれば、社会的信用度が向上します。
さまざまな審査が通過しやすくなったり、取引先を見つけやすくなったりするでしょう。
また、節税効果が期待できるのもメリットです。
詳しくは関連記事「【必見】フリーランスが法人化する5つのメリット！手続き方法や最適なタイミングも解説」にて解説しているので、気になる方はあわせてご確認ください。
【必見】フリーランスが法人化する5つのメリット！手続き方法や最適なタイミングも解説フリーランスが不安を解消するにはプロの指導を受けるのがおすすめ
フリーランスが抱える不安のほとんどは、しっかり稼げるようになれば解消できるといっても過言ではありません。
しかし、なかなか売上が拡大できずに苦戦している人が多いのが現状です。
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